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将来世代を慮って自己犠牲を呼びかける老人が出てこないのは淋しい

      2016/06/05

井堀利宏「消費増税は、なぜ経済学的に正しいのか」は名著

さきほどの記事でリンクを貼った井堀利宏氏の「消費増税は、なぜ経済学的に正しいのか」はきちんとした内容のある名著だと思われます。まだ前半部分を読んでいる途中ですが、状況認識については小黒一正氏とほぼ一緒です。その状況認識を要約すると

  • 経済成長の自然増収だけで財政再建するのは無理
  • 政府の経済成長予測は楽観的すぎる(税制弾性値も楽観的すぎる)
  • 消費税による増税は他の税金による増税と比べて、悪いわけではない

などなどです。読み次第、本の要約を追加していきます。

小黒氏の著作(「アベノミクスでも消費税は25%を超える」「財政危機の深層」など)と、井堀氏の著作の違いは、後者には現状を改めるためのアイディアが記載されている点です。

ちなみにアマゾンのレビューを見てみると、星5つと星1つに見事に分断されています(2016/6/4時点)。(笑)

一部転載すると、星1つの人は、

この本は、筆者が財政学が専門なのに、財政政策の目的(経済の安定化)を理解していない本になっています。そもそも、財政の目的は、財政再建ではなく、経済の安定化です。にもかかわらず、消費税増税によって、経済を破壊してまでも、財政再建をしたいと言っている本なので、完全に、狂っている本になっています。

と書いていて、星5つの人は、

1つ星ばかりでレビューも異様に悪いがこの本に書かれてる事は正しい。安倍政権はこの筆者のような正しい意見を無視してリフレ派のブードゥー経済学を信じた結果がアベノミクスの敗退なのだ。自分の都合の良いようにデタラメなデーターしか出さないとかリフレなんて経済学ではない。ここで読みもしないで適当に1つ星と悪いレビューを書いてるのはリフレ派のブードゥー経済学の信者なので無視するべきだろう。

と書いています。実際、星1つにしている人の論点は、著作中で否定されているものばかりで、低評価は、読まずに書いたか理解できなかったかによるものだと思われます。

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投資家も増税にびびりすぎだった

消費増税するかどうかがまだ争点だった頃、投資家としてはまともに見える人々も、ツイッター上で消費増税に反対している人が多かったように思います。

現状の日本経済の弱さを考慮すると、「今は」増税すべきではないという論調が多かったです。しかし、増税延期のデメリットや、果たして増税するにふさわしい経済状況が近い将来日本に訪れるのか?という点に触れている人は少なかったです。

ちょっと近視眼的すぎるんじゃないの?と思ってしまいます。(小泉秀希さん@koizumi_hideki は増税延期に反対のようでした)。

投資家の方にこそ、井堀氏の著作を読んで欲しいです。というのも、財政赤字の解決策(?)の1つがハイパーインフレによる借金の棒引きだからです。そのような事態になると、資産を持っている方は大きく打撃を受けます。資産家でなくても、変動金利で住宅ローンを組んでいるような人には読んで欲しいです。なぜなら、金利はいずれ上昇することが予見されているからです。

老人から将来世代をおもんぱかった発言が出てこないのは寂しい

日本には大勢高齢者が住んでいて、中には見識も気骨もある人がいるはずですが、この高齢者世代の人が同世代に向けて発した、「将来世代のために自分たちが負担を受け入れよう」という訴えは目にしません。

中にはそういうことを言っている人もいるのでしょうが、SNSで拡散するレベルで発言されている方はいません。

これは何というか寂しい事態だと思います。

付録:意義のある社会貢献のアイディア

社会貢献活動をされている投資家は大勢おり、頭の下がる思いです。

私も、いつか何か社会に意味のある貢献をしたいと考えていますが、寄付は嫌だなと思っています。困っている人は世界中にいるので、寄付をしだすときりがないように思いますし、どの人に寄付するべきなのか、順位付けにも悩んでしまいそうです。

私が考えている社会貢献のアイディア(妄想)は、「正しい考え」が書かれたレポート等を普段本などを読まないような非知的な人に読んでもらうというものです。

どうやって読んでもらうかというと、読んでくれた人にお金を配る方法で読んでもらいます。ネットを通じて、レポートを閲覧してもらって、最後まで読むと電子マネーが付与されるなどです。

結局は、国民の知的レベルが国の将来を左右しますが、テレビや義務教育では不十分な面があります。

知的で価値のある文章はネット上にたくさんありますが、大多数の人はわざわざそういった文章を読みません。なので、多数の普通の人々を動機付けて、教育する事業には中期的に、公共の利益を増加させる中長期的な効用があると思います。

ただ、このアイディアを行う主体には、この事業から収入を見込めないですし、1記事を100円の報酬で1万人に読んでもらうだけで100万円が飛んでしまいます。

大勢の人から、少しずつ寄付を集めて実行するのがいいのかもしれません。ある考えAが社会に広まってほしい、と思う人が「ある考えA基金」に寄付をする。その基金が、読者への報酬の元手になる、という感じです。

 - 俺はこう思う

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Comment

  1. ミキオ より:

    ギャンブラーさんこんばんわ。
    財政の問題、日本人皆んな多かれ少なかれ頭にあるのではないでしょうか。だからこそ、消費税が上がると過剰に自己防衛的に支出を締めてしまう、その結果、景気が悪くなる、景気対策のための財政出動・消費税延期という悪循環に陥ってしまう。
    下記のURLは竹中正治さんのブログですが、自分はこれが一番しっくりきました。詳しくはブロクを見ていただければよいですが、非正規雇用の待遇を上げ、税金、社会保険料の担い手にすること、また元気な60代以上の労働参加を促すことともに年金支給開始年齢を上げることが喫緊の方策だと思います。
    消費税はその後で良いのではないかと思います。
    http://blogs.yahoo.co.jp/takenaka1221/20928949.html

  2. nextir35 より:

    ミキオさんこんにちは。
    コメントありがとうございます。年金支給年齢の引き上げはいい方策ですね。
    非正規雇用の人も社会保障費を納付するようにする、という点については既に数年前にそういった改正が行われています。

    ただ、日本の財政は2014年度ベースで35兆円ほど赤字なので、もっと直截に増税&社会保障支出等のカットをしないと借金がどんどん増えて、将来世代がよりきつくなってしまいます。

    今、まだ余裕のあるうちに負担を受け入れて、将来の負担を小さくするほうがよくないでしょうか?

  3. ミキオ より:

    キャンブラーさんこんばんわ。
    リプありがとうございます。
    ギャンブラーさんの財政に対する危機感、とても良くわかります。ただ、消費税を3%上げただけで、日本経済のこの停滞ぶりを見ていると、さらに10%、20%と上げていくというのはやはり非現実的に思えます。
    また、竹中さんがブログで言われている非正規雇用の待遇改善というのは、同一労働同一賃金的なものを想定していると思います。この点、まだまだ十分ではありません。
    女性もご主人がよほど稼ぐ人以外、パートとかではなく定職を持つのが当たり前、年配者も働けるうちは働くのが今後は当たり前でしょう。
    1950年に60歳ほどだった平均寿命が80歳になったのですから(男性)、制度がうまく行かなくなるのも当たり前です。年金受給なんて10年程度しか想定していないはずですし。それからすると、やはり平均70歳くらいまで働くのが今後は当たり前になるのではないでしょうか。
    ブログにもありますが、非正規雇用のまま待遇改善をはかることにより、雇用の流動性を維持していくことも経済のダイナミズムを向上させるために肝要だと思います。日本の正規雇用、終身雇用も時代遅れです。

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