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プロパティエージェントは「ネット系企業」になれるか!?

      2016/08/09

株式市場で高く評価される「ネット系企業」

高利益な仕組みを築いたネット系企業は、株式市場で高く評価されることが多いです。普通の企業ですと、PER10倍あたりになることが多いですが、優良ネット系企業はPER30倍以上がざらにあります。

たとえば、

  • 2120 ネクスト 不動産検索サイト「ホームズ」を運営。PER35倍
  • 1435 インベスターズクラウド アパート経営プラットホームをwebで運営。PER26倍。
  • 3064 モノタロウ 事業者向けネット通販。PER57倍。
  • 2413 エムスリー 医療ポータルサイト運営。PER70倍。
  • 2477 比較コム 比較サイト運営。PER28倍。

などです。

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ネット系になれそうな材料があるプロパティエージェント

3464 プロパティエージェントは売上の90%以上を不動産の開発販売が占める企業です。PER6倍と、典型的な不動産関連企業の評価のされ方をしています。

しかし、この企業は、「ふじたろう」という中古マンション相場情報検索サイトを運営しており、「ネット系」になれそうな材料があります。現状、この「ふじたろう」は会社の収益にまだ貢献していないと思われますが、ここから収益が上がるようになると、株式市場での扱いも変わってくるのではないか?と思います。

ふじたろうホーム画面

ふじたろうは、他の不動産検索サイトとは設計が異なっていますので、その強みと、現状存在する弱みを概観していきます。

ふじたろうの強み

「ふじたろう」の強みは、マンションの相場価格と将来の予想価格を算出できることです。マンション名、階、面積、向きを入力すると、下記のようなデータが算出されますので、投資目線で不動産を見たいというユーザーに役に立ちそうです。

ふじたろう参考画像

また、各地域の取引量を表示することができるので、当該不動産が存在する地域の流動性もチェックできます。この機能も不動産投資家向けでしょう。下図の色の濃淡の違いが、取引の活発度を表しています。

ふじたろう取引量

 

また、一括査定機能があり、売りたいマンションを持っている場合は、複数の不動産会社から一括で査定を受けることもできます。おそらく、取引が成立した際に、プロパティエージェント社が手数料を得るものと思われます。

ふじたろう一括査定

買いたい地域が決まっている場合は、その地域で売りに出ている物件数と相場価格を視覚的に確認することができます。

ふじたろう購入画面

現在、不動産の投資家的な買い手として中国人の存在は無視できないものになっていますが、「ふじたろう」は中国人向けバージョンもできているそうです。さらに、中国人からの問い合わせに対して、ボットが返答する機能を開発する予定のようです。

ふじたろうは、web版以外にiOSアプリ版もあります。さらに、ふじたろうには兄弟版的な「ふじじろう」というアプリもあります。このアプリは、物件をカメラでのぞくと、その物件の情報を表示させることができるアプリです。いわゆる拡張現実的な不動産アプリです。

家の近くのマンションを撮ってみました。名称と住所は隠しています。

ふじじろう

正直、「ふじじろう」って誰が使うのかなと思いましたが、テクノロジーに意欲的な企業だということはわかるかと思います。

ふじたろうの弱み

私が使っていて気づいたふじたろうの弱みを書こうと思います。

1.戸建てや新築マンションを扱っていない

ふじたろうは、中古マンションしか扱っていません。なので、新築を買いたい人や戸建てや土地を買いたい人は利用できません。

2.グーグルの検索順位が低い

まだ開設されて間もないからか、ビックワードでの検索順位がよくありません。このサイトを使って、キーワードの掲載順位(グーグルPC版)を調べてみたところ下記のようになりました。

「中古マンション 買いたい」→100位圏外

「中古マンション 売りたい」→100位圏外

「中古マンション 相場」→29位

上記のような検索ワードで1ページ目に来ないと、見込み客を十分に確保できないと思います。

3.中古マンションを買いたい場合、条件をつけて検索できない

普通に中古マンションを住居として買いたい人は、検索をする際に、駅からの距離や広さ、築年数、価格などの条件を絞って検索するかと思います。リクルート系のSUUMOなら下記のような画面があります。

suumo

こういった条件検索が無いので、ふじたろうを使って、一般の人が中古マンションを買うことは殆ど無いように思います。

今後の変化に期待したい

弱みを各種あげましたが、これらは今後改善されるかもしれません。いつかプロパティエージェントがネット系企業として認知され、市場での評価が変わっていくことを期待しています。

※その後、2016/8/9に第一四半期決算短信が発表され、社長メッセージが更新されました。それによると

現在「ふじたろう」は不動産の『売り手』ユーザーに対し一括査定サービスを提供しています。査定依頼件数は順調に伸びており、7月度は前月比8割以上の増加となりました。また、会員数についても順調に伸びつつある状況となっています。こちらについては、今後も効果的マーケティング、SEO対策等を実施することにより査定依頼件数の増加を図っていく予定です。また、不動産の『買い手』ユーザーに対しては、今夏にリリースする不動産相場情報を搭載した「チャットボット」をマーケティングプラットフォームとして利用し、中国及び日本国内の不動産投資見込客数(会員数)の増加に務め、今後の取引につなげる形をとっていく予定です。なお、この「チャットボット」を試験的にクローズドで中国企業にお勤めの方に用いたところ、不動産投資に対する誘引が発揮され、成約事例に結びついたという実績が出始めています。

このような構想のようです。

 - 企業分析、決算予測

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