最近は米株投資家ブロガーが増えてきたようだ。みな弁が立ち(文章がうまく)、学があるように見える。
では彼らがめちゃくちゃ儲かっているのかというと、そうでもなさそうである。なんだかETF投資家に似ている。
なぜ米株投資家があまり儲かっていないように見えるかというと、一つは米国株投資が低リスクだからではないだろうか。投資の世界では、ハイリスクにはハイリターンが、ローリスクにはローリターンがついてくるのが一般的だ。
なぜ米国株投資が低リスクかというと米国があらゆる意味で最強だからだ。
昨今は、北朝鮮や中国の軍事的脅威のおかげで、日本がいかに脆い国であるかが白日の元にさらされるようになってきている。日本は自衛権は放棄していないものの、一般的な交戦権は放棄していることから軍事的に脆弱であり(軍事力が低いというより、法的な制限のせいで軍事力を発揮できない可能性が高いので脆弱という意味)、吹き飛ぶリスクを負っている。一方で米国は大国の中では、軍事的に他国に制圧される可能性は低い。
軍事以外でも今後の人口動向、財政状態、ビジネス習慣や法体系、新規ビジネスに対する受容性などを比較しても、米国は最強であり、日本はいまいちである。左翼勢力の浸透度を見ても、日本の方がヤバイ状況にある。
だから、日本株は何かあると見捨てられやすく、振り幅が大きい。株価の下落が、一時的なものなのかそうでないのかを見抜けられれば日本株の方がチャンスがある。
最後に繰り返すと、米国株投資家にご託宣が多く目が覚めるほどのリターンをあげている人が少ないように見えるのは、米国株が安全資産(他国の株と比べて)に近いからだ。一方で日本株投資家に図抜けたリターンが散見されるのは、不安定でハイリスクな国の株に投資しているからだ。
儲かるのは日本株の方だ。しかし、米国株投資家に比べて「吹き飛ぶ」可能性は高い。
ふとこんな風な考えが思い浮かんだのだがどうだろうか?
コメント
全く同じ考えです。日本人の近視眼的尚且つ猪突猛進する気質もあると思いますが、短期間で儲けやすいのは間違いないかと思います。
過去の建設株のごとく全く見放された金融株が何倍もにあがるのはいつのことでしょう?破産しかけた不動産株が先でしょうか?ご考察があられるのでしたらご披露いただけると嬉しいです.
>だいきちさん
金融株があがるとしたら金利が上がり始めた時ではないでしょうか。国債が下がるでしょうから、国債保有額が多くないところが上がりそうです。
不動産株が大きくあがるとしたらインフレになったときでしょうか?正直、よくわかりません(笑
米国株も小型株は値幅制限もないので吹き飛びやすいと思いますが、どうなのでしょうか。
米国株投資家は大型ばかり触っているのでそう思われるのでは?もっとも、銘柄数は日本の方が多いと聞いたことがあるのでぶっ飛ぶ銘柄数は多いと思います。
>たなさん
値幅制限がないので、米株は一日で大ダメージを受けることがありそうです。ただ、理論的には日本株も悪材料が出たら、何日かした後は同じような株価に落ち着くはずです。
また、日本株が吹き飛びやすいというのは、個別株動向よりもマーケット・リスクについての話です。