安倍総理は日本に政治というジャンルを切り開いた男だ

私が子どもの頃はサッカーのJリーグというものはなかった。だからサッカーの試合がテレビで放映されるのはまれで、サッカーファンというのも今よりずっと少なかった。

しかしJリーグが始まって、日本人のサッカーも世界で通用するようになったりして、サッカーファンが形成された。

同様に、安倍総理はJリーグがサッカーファンを産み出したように政治に関心を持つ人を産み出した。

これまで政治の世界に正義のヒーローはおらず、ほとんどの政治家は相対的にましだったりひどかったりするぐらいで多くの観衆を引きつけるレベルには至らなかった。

しかし安倍総理は、たかだか2-3000万円の報酬で、実名と顔を出して、マスコミに叩かれながら、無理解で無関心な国民のために文句も言わずに少ない休みで活躍している。

当初はどれくらいの人が理解できたか不明だった「戦後レジームからの脱却」という理念も、今では有権者の30%くらいは理解しているのではないか。

今、ネトウヨと言われるネット保守が増えているが、そういう人たちは、天皇陛下のために何かしたいというより、安倍さんのためなら何かしたい、一肌脱ぎたいという思いで結集している。小泉元総理は支持率が高かったけれども、小泉さんのためになら一肌脱ぎたいという一般国民がいただろうか?福田総理はどうか?(麻生総理のファンは結構いた。)

偏向報道をするマスコミ・中国・韓国・北朝鮮という悪役 VS 安倍総理を始めとする保守政治家という正義の味方

という構図に魅入られ、スポーツファンがスポーツに声援を送るように安倍さんの活躍に声援を送る人が増えたのではないだろうか?Jリーグがサッカーファンを創出したように安倍総理は政治ファンを創出したのではないか?(逆に言うとマスコミが中立であれば、これほどまで安倍さんファンは増えなかった。中国や韓国・北朝鮮が反日でなければ保守は出現しなかった)

多くの国民は保守の政治理念に興味がないので、第2次安倍内閣ではアベノミクスという撒き餌を用意して、もっぱら経済にしか興味がなかった人たちを引き込んだ。

政治家のボンボンとして、議員になるにしろならないにしろ、もっと楽に生きる道はあったはずなのに苦難の道を行く男。滑舌が悪く見た目も可愛げがないので、低く評価されがちな男。しかし、安倍総理が訴え成し遂げてきたことは大きく、今後の目標も高い。安倍総理が出現しなければ、戦後70年続いたまどろみから日本人は目を覚まさず、「カエルの楽園」まっしぐらだったのではないか?

経済・財政政策には私は不満があるけれども、戦後最大の政治家であることは間違いない。

安倍総理がどうすごいのかは小川榮太郎氏、阿比留瑠比氏の著作を参考にされたい(山口敬之氏の本も面白いけれど、山口さんは今後どうなるのか・・?)。