2017年11月1日の虎ノ門ニュースで、米国大統領選におけるロシアンゲートについて藤井厳喜氏が興味深いコメントをしていたので文字起こしをする。
※虎ノ門ニュースのなかで、隔週水曜日の藤井厳喜・井上和彦コンビは一番聞く価値があると思う。
動画のリンクはこちら→https://www.youtube.com/watch?v=2Ban4nH4VYw
33分14秒~
居島一平 「アメリカ大統領選のロシア疑惑で初起訴 元選対本部長」という、またトランプ大統領、ツイッターで炎上していますが、深入り参りましょう。共同通信によりますと、ロシア政府による昨年のアメリカ大統領選挙干渉疑惑、いわゆるロシアゲートを捜査するモラー特別検察官が先月30日、トランプ陣営のポール・マナフォート元選対本部長らの起訴を発表しました。ロシア疑惑をめぐる起訴は初めてで、トランプ政権にとって打撃となります。アメリカに対する謀略や日本円にして20億円以上のマネーロンダリングなど12の罪状があがっております。トランプ大統領は先月30日、この起訴に関し、「陣営に参加する何年も前の話だ。共謀もない」とツイッターに投稿しましたが、マナフォート被告の起訴を端緒としてロシアと共謀した疑惑の解明が大きく進展する可能性があります。という記事にはなっているのですが・・
藤井厳喜 このニュースは間違いだらけだと思います。確かにモラー特別検察官がマナフォートさんを起訴したのは事実なんですけど、この人はトランプ陣営の選対本部長といっても途中までなんですよ。で、あまり成績がおもわしくなかったので途中で首になって変わっているわけ。
井上和彦 これ選挙中にってこと?
藤井 違う違う。全然関係なくてこれは選挙戦に入る前。しかもロシアじゃなくてウクライナが頼んできたの。問題なんですよ。
井上 これすごい重要な話ですよ。
藤井 アメリカではロビイングっていうのは法律上認められた行為で、法律でちゃんと登録したロビイストっていうのが外国政府の依頼を受けて、日本だってやってるんですよ、議会とか行政府に働きかけてくださいと言って、ちゃんと正規のお金をいただくっていうのは何の悪いことでも何でもない。マナフォートさんはそれをやっただけ。しかも、このマネーロンダリング云々とか言ってますが、日本の企業だってパナマ文書が明らかになった時に、パナマはタックスヘイブンですから、利用して、財閥の名前がついているところもですよ、ああいうところに儲かったお金を預けておいた。というのは、節税手段としては当時は合法だったんです。今も合法だけどやればばれちゃいますから意味がないんで、もうできませんけども、やっても意味がない。もう全部情報交換になっちゃいますんでね、自動情報交換になっちゃうんで。当時は合法なんで、それ説明したというだけで僕は聞いているだけでは全然、だいたいウクライナの問題なんで、ロシア政府から頼まれたわけではないです。ってことをまず一つ言っておきます。
もう一つ全然別の話ですが、今アメリカでは本当のロシアゲート問題が、ヒラリー・クリントン、ビル・クリントン、クリントン夫妻を巻き込んで大変なことで大爆発しているんですよ。これ、日本のマスコミが全然報道しないんであえて言っておきますけども、これはどういうことかというと、オバマ政権第一期、ヒラリー・クリントンさんが国務長官であった時に、何とアメリカが持っている国策会社のウラン会社、ウレニアムワンっていうんですけど、日本でいえばウラニウムワン、という国営会社があるんですが、ここの持ち株の五分の一、20%をカナダの会社に売却するっていう話なんです。「え?カナダならいいじゃない」と思うかもしれないがおっとどっこい、このカナダの会社というのが事実上ロシア政府が支配している会社なんです。いいですか、戦略的にライバルであるロシアに国策会社の五分の一の株式を売っちゃうという判断を、第一期のオバマ大統領が認可し、一番熱心に働きかけてやったのは何とクリントン国務長官であったということで、この時さすがに国会でもね、2009年にこの政権がスタートした時に、2009年からこの政権甘いと思われていたんでしょうね、非常にロシアがロビイングで働きかけて、そして2010年に実現しちゃったんです。ということはアメリカの、これはプラトニウムも含んでいるのですがウランとかね、濃縮、核兵器作るのの五分の一くらい向こうの手に渡っちゃうという問題になるわけですよ。
これで、これだけも大問題。国家反逆罪に該当するようなもんなんだけど、明確な国家反逆罪がわかったの。何かと言ったら、その後、クリントン財団、クリントン財団というのは実際上クリントン夫妻の自分の生活費やなんかにも全部出しているような個人の財布になっちゃってるんですけど、ここにですね、なんと1億4500万ドル、150億円から160億円くらいの献金がロシアから来たんですよ。その後。
居島 え?
藤井 完全な贈収賄じゃないですか。これもさすがにロシア政府がぽんと出すわけにはいかないんで、ロシアの財団とかいくつかの企業が、9つのソースから献金したと。全部足したら、1億4500万ドルになっていると。160億円くらいになっていると。いうとてつもない問題が明らかになって、さらに、その時これを知りながら、ヒラリー・クリントン国務長官の元で、その事実を知っていた、そしてそれに協力したFBIの長官がモラーさんだったんですよ。このスキャンダルが出て、これはさすがにワシントンポストとかウォール・ストリート・ジャーナル、メインストリームメディアも書き始めた。隠しようがなくなって。それからモラーもおまえやめろと、特別検察官やっている資格がないだろうという声が出てきている。これが今のアメリカの現状です。これ、いいですよ、マナフォートさんが起訴されたのは事実ですけども、それよりもっと大きな問題が出て、逆に言うと自分たちのロシアゲート隠しのために「トランプがやったんだ、トランプがやったんだ」という話をしてるという風に私はとらえるし、それからもう一つ言わせてください。ちょっと長くなって悪いんだけど、これも非常に大事な問題なんで。
これはですね、大統領選挙のときにトランプさんに関するさまざまな変な噂が出た、その中でロシアと共謀して民主党本部のね、民主党全国委員会の情報を漏らした、そしてヒラリーさんが不利になった、これはロシアが後ろで糸をひいてて、ロシアがハッキングをして、それを働きかけたのはトランプ陣営じゃないかと、こういう文脈だったんです。それはそうではないことが証明された、ウィキリークス自体が、リークしたウィキリークス自体がそうじゃないと、これは内部リークだったんだということがはっきりしているわけなんですけれど、ただし、これは予備選の段階で予備選のライバルがある会社に頼んでですね、そしてもってトランプさんのゴシップだな、スキャンダルを探してくれと頼んだ、でその後、これはどうもね、ジェフ・ブッシュじゃないかと言われているんですけれども、それはともかくその後、予備選でトランプさん勝っちゃたからね、何と民主党の党本部、全国委員会とヒラリー・クリントンの選対がそこにお金を出し続けて、もっと何かゴシップないかと言って選挙戦の直前まで金を出し続けた、これも表に出てきちゃった、ワシントン・ポストも書いています。で、しかも、彼らが頼まれた人、スティールっていう元のMI6かなんかにいたイギリスの諜報員だった人なんですが、彼が主に情報を探りに行ったのは何とクレムリンだった。ロシア側に頼んで、何かトランプのスキャンダルない?って一生懸命聞いて、あることないことレポートにして出した。まぁ、ないことばっかりだったんですけど、ホテルで売春婦を呼んで云々みたいな変な話も全部そこから来ていた。そこに実はお金を出していたのはヒラリー・クリントンさんが出していたわけですよ。だから、本当のロシアゲートは何だと。ロシアと共謀していたのは誰なんだっていう話です。トランプサイドでは、誰もトランプとかその周辺がやったっていう証拠がない、どんなに叩いても出てこない。モリカケ問題と一緒ですよ。
居島 巨大なちゃぶ台がひっくり返りましたね。
藤井 完全にひっくり返っているんですよ。このことを日本の大手メディアがどういうわけか報道しませんけども、このメディア(虎ノ門ニュース)くらいは言えるからね、はっきり言っておきますけれども、これ大問題になっていますアメリカで。
井上 簡単にいえばアメリカ版のモリカケ問題みたいなもんですよね。
藤井 本当にですよ。トランプサイドのロシアゲートの問題なんていうのはまったく存在しない。探ってったら、コンタクトしたけど実は何も無かったねとかね、あのクシュナーさん会ったとかね、トランプの息子も会ってみたけど一回向こうの弁護士が会いたいっていうから会いにきたとかね、でもその女弁護士さん何に来たかというと実はオバマ政権に取り入るために来てたとかね、全部わかっちゃったんですよ。そんな話です。
居島 ヒラリーさんってのはチャイナマネーだけじゃなかったんですね。
藤井 お金大好きな人でね、ビジネスやってればいいんだけどそうじゃなくて国の政治を売ってね、国の安全保障を売って、自分たちが肥え太るというとんでもない政治家ですね、これ。これぞ大逆罪ですよ。
居島 なんかガラスの天井云々っていうのがね、白々しく聞こえますね。
藤井 女性大統領もいいんだけど、もっと立派な方にね、初代女性大統領になっていただかないといけない。それからオバマ政権っていうのがどんな政権だったかっていうことね。これでよーくわかりますね、体質が。
井上 この件って、アメリカと日本が同じように起こっている感じがして、僕はずっとこのロシアの問題もね、いろいろと見ていると何かそのメディアが一斉にその国のリーダーを叩く構図、そういったところに一つ相手がいて、で、追いかけていっても何かよくわからない、これ問題なの?というような話が出てきてて、アメリカの人たち皆さんも結構飽き飽きしてきてるんじゃないかと思ったりするんだけどなぁ。
(以下略)
コメント
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20150402/279520/
元国家元首がこういう発言する国ですから、相当病んでいると思います。
さらにこの元国家元首は自分は生まれつき衣食住、さらに家名までも満ち足りているのだから始末が悪いですね。
[…] https://kininarukabu.com/post-10714/ […]