物事は是々非々で考えなければならない。是々非々とは、よいことはよい、悪いことは悪いと個別に事物を判別することだ。
あなたが特定の誰かや集団を尊敬していたとしても、その人の発言の全てが正しい可能性は低い。
しかし現代では、特定の相互に無関係な考え方がセットになっていることがある。これらは別々に検討する必要がある。
政治的な保守層には増税反対派が多い。しかし、外交や安全保障における保守的な志向と、財政再建についての考えは無関係のはずである。保守言論人の経済財政政策案には疑わしいものが多い。
政治的な左翼層は、9条護憲と原発再稼働反対と特定秘密保護法についてセットになった意見を持ちがちだが、これらも相互に無関係である。左翼寄り言論人の発言は、現与党の逆張りをしているだけのものが多く、かつその多くは非論理的だ。
集団の意見になんとなく流されず、物事は個別にとらえる必要がある。