地道に株をやるべきだ、と主張すると矛盾した言葉(「地道」+「株」)をつなげているようにとらえる人がいるかもしれない。
しかし、期待値の高い地道な株式投資の方法は存在する。いわゆるファンダメンタル投資、バリュー投資という分野である。この分野に関しては、著作も多く存在するし、実践して勝ってきた日本人投資家のブログが多数存在するので教科書はたくさんある。
実際、ファンダメンタル投資への参入者は増えているように思う。
しかし、それ以上の数の人たちが非合理な投資分野に盲目的に参入しているように思う。
たとえば仮想通貨だ。短期的なモメンタムに乗じて投資を行うことに慣れているような人たちは別として、素人が大きく張るようなものではないと思う。
グーグルの検索アルゴリズムの変動で、全体的に収益が落ち気味のアフィリエイターのtwitterやブログを読むと、仮想通貨が流行していた。「なぜ株に来ない!?」と思ってしまう。
twitterでフォロワーが多いアカウントを見ると、三分の一ぐらいは根拠不明の投機アカウントである。
せっかく現代日本で一般人が金持ちになるチャンスのもっとも多い投資の世界にやってきたのに入る部屋を間違えてしまう人が多いのは残念である。
誰かの言うことを盲信したり、一時的なトレンドかもしれないものを永続すると思い込んで思考停止するのでは、投資の世界で勝ち続けることはできない。
出だしの言葉に戻るが、「地道に株をやる」べきなのだ。ファンダメンタル系の株式投資の本を読む、会計について学び財務諸表を読めるようにする、適時開示をタイムリーに読む、四季報を読んで多くの企業を知る、経済ニュースを読むなどなど地道に自分を鍛えていくべきだ。
その人のやり方次第で、投資を負ける確率の高い丁半博打にもできるし、天変地異さえなければ高い確率で勝てる収益機会にもできる。
呉善花さんは日本人の特徴として「日本人は、仕事でも仕事以外のことでも、ひとつの物事に取り組んでいくと、なぜか道を求め始める」「この道をきわめようと突き進む人の姿が、美意識を大きく刺激するほどの、美的な対象にまでなっているところに、日本人の大きな特徴がある」と指摘する。
— ZF ⚡ (@ZF_phantom) 2017年12月28日
投資に関しては、道をきわめようとする意識を持つほうがよい。