たまにテレビを見ると、その変化にイラッとする。最近いやなのは、本筋とは関係がない豆知識をぶちこんでくることである。
たとえば、野球を見ていたら、野球選手の豆知識をぶちこんでくる。「○○選手は、なになにが趣味」のようなことである。
昨日、abemaTVで大相撲を中継しているというので見てみたら、力士の豆知識(○○はなになにの大ファン・・など)が字幕付きで放送されていて鬱陶しいといったらなかった。
大相撲にバラエティー色は求めていないのに、ワイドショーのようなにぎやかさが提供される・・。こういった豆知識の押し売りは受けているのだろうか?甚だ疑問である。
この、本筋と無関係な登場人物の豆知識を披露する技は、私の推測では、テレビ東京の池上彰による選挙報道が嚆矢だ。議員候補を取り上げる際に、ちょっとした豆知識を追加で披露して「くすっ」とした笑いを誘うのである。初めてこれを見た時は、新鮮で面白いと感じた。しかし皆が皆これをやり始めると鬱陶しくてしかたがない。
↓こういうヤツです。引用元:http://corobuzz.com/archives/72069
有名人のプライベート情報は、有名人の価値を下落させる
最近の有名人(歌手、作家、芸能人、スポーツ選手)がネット登場以前と比べて、それほど神格化されないのは、彼らに関する情報が多すぎるからではないか。SNSで(場合によっては)やりとりできたり、内心どんなことを考えているのか知ることが出来たり、プライベートでどんなことをしているのかわかる。そうすると、有名人も普通の人と変わらないことがわかり、憧れが減少する。
ネット登場以前は、有名人の情報は少なく、謎めいたものだった。私が中学生の頃は、B’zの音楽を聞いて、すげーと思っていたが、作品以外にはアルバムのジャケット写真くらいしか情報がなく、稲葉さんや松本さんはどんな人間なのか想像をふくらませ、勝手に神格化したものだった。