江沢民=真の悪人説の起源を調べる

どうでもいいことだが、twitter上には

  • 習近平は悪くない、あるいはそれほど脅威ではない
  • 中国の悪事は基本的に江沢民派がやっていてさまざまな反日組織と結びついている

と主張している人たちがいる。この珍説がどこから来たのか、参考文献はなんなのか調べてみた。

この記事↓の続きです。

参考記事:twitterにうごめく高度なスパイ戦(?)、スパイ(?)は石平太郎なのか弓月恵太なのか

江沢民=真の悪人説を唱える主なtwitterアカウント

twitter上で江沢民=真の悪人説を唱えているアカウントの影響関係を調べていくと、多くのアカウントが弓月恵太氏に影響されている。

では弓月氏は何に影響されて「江沢民=真の悪人」説を言い始めるようになったのかというと主に河添恵子の記事に触発されているようだ。その他に遠藤誉、樋泉克夫、澁谷司、伊藤貫、堤未果は信頼性が高いと書いている。

弓月氏が初めて江沢民に言及したのは2017年11月18日で、その辺の時期から様々な記事を読んで自説を作り上げていった。

弓月恵太影響源

弓月氏やその周辺の主張は、習近平はあまり悪くなく、江沢民が真の悪人で北朝鮮や米国民主党、日本の反日マスコミと結びついているというものだ。

石平氏に対して、真の悪人は江沢民というリプライを送りまくったことでブロックされたことから、弓月説を信じる人の間に、石平=江沢民派のスパイという発想が生まれた。

弓月氏はプロフィールを見る限り20代の若者で、なぜ氏のtwitterがこんなにも影響力を持っているのか理解できない。堂々と論理的(?)に自説を主張しているからだろうか?

河添恵子氏の文章を何度か読んだことがあるが、陰謀論的な色彩が強く、あまりおすすめできない。深田萌絵氏も同様だが、あまりに細部にこだわるため何が本当に重要なのか理解しにくい。

当初、弓月氏や弓月氏に同調するtwitterアカウントを見て、新手の情報工作かと思ったが、ただの変わった人のようだ。

中国は批判するが習近平は批判しないという点では、大紀元(法輪功)のスタンスに似ている。

参考記事:大紀元は習近平がお好き!?