英会話においてアメリカ政治を題材にした文章を読んで問答する際に、フィリピン人講師から、「おまえはトランプについてどう思っているのか」と聞かれることがよくある。
私はそんな時、「俺は彼を天使だと思っている」と返している。
もし神がいるなら、トランプこそがこの世に遣わされた天使ではないだろうか。彼の政策を見るにつけ、そういう実感が強まる。
メディアやテックジャイアント(グーグル、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブなど)が世論・情報を支配していることについて異議を唱え、中国の覇権主義に対して実効性のある対抗策(関税の増加)を打ち出し、ウィグル族の弾圧に対して非難する。
これらは誰かがやらなければならないことだったし、実行されてみれば実行されるのが当然と思われる政策だが、米国のこれまでの大統領は無視し続けてきた。また米国大統領以外で、この任に当たれるだけの力の裏付けのある職位はない。
彼の素朴な指摘が、世界で浮かされたように常識と化していた移民受け入れについて再考をうながした。
客観的に見て、中国とは無関係に独立している台湾を、中国による併合から救おうとしている。
常識的な正義、常識的な平和、常識的な幸福がトランプによって取り戻されつつある。違うだろうか?
米国と対立している国家は、過去の米国の行動を指して、汚い国家だと批判する。確かにそのとおりで、帝国主義時代には米国は汚いやり方で領土を拡大してきたし、第二次世界大戦に参戦したのも義のためというより、利のためだった。
戦後においても、対立する共産主義国家を叩くというより、弱小の第三国家(イラン、グァテマラ、エジプト、ベトナム、インドネシア、コンゴなど)を工作でかき回し、不幸を拡散してきた。*
しかし今の米国は上述した時期の米国と比べて、かなり道徳的で、正義のために動いているように思う。
トランプに対して、学が足りないとか、暴露本が出ているとかいろいろあげつらう人はいるけれども、もしトランプが出現していなかったら、を想像するとぞっとするではないか(と、同時に習近平のような中国の本音をあからさまにするタイプの政治家が中国のトップに就いていなかったら、世界はいまだに中国の本心を誤解し続けていたかもしれず、習近平の台頭も今となっては世界にとって幸福だったのだと思える)。
自国の不利益など関係なしに、覇権国家中国の2千億ドルの輸入品に対して重税をかけてくれる政治家はトランプ大統領しかいません。これこそ真の意味でのノーベル平和賞ものです。 https://t.co/jTvfVYBb9P
— 藤原かずえ (@kazue_fgeewara) 2018年9月15日
私がトランプは天使だと思うと答えると、英語講師は冗談だと受け止めるようだが、私は本気で言っているのだ。
*参考図書 スティーブン・キンザー「ダレス兄弟」
コメント
nextir35さんは何か特定の宗教に帰依されていますか?キリスト教に強い関心はお持ちですか?
>薫さん
こんにちは。宗教に関しては敬して遠ざけるという感じです。
キリスト教はあまり好きではないです。特にプロテスタントは歴史上、その押し付けがましさから争いを増やしてきたように思います。
前回の記事でインドの事が書かれていたので、それにあやかれば、トランプの出現事態はまるでシヴァ神の如きですね。中国の台頭でアメリカの世が終わるかもと囁かれ始めた時にシヴァ神のように登場しました。支持層の変化と破壊と創造などシヴァ神みたいだなと感じました。
リベラル層からは女神カーリーみたいだと感じられるかもしれませんが。
人相はガネーシャっぽく感じて親しみやすいなと思います。実際にアメリカの株の好調さと波乱性は投資家にとってはある種の恩恵ですし、トランプの行動は知慧を含んでるなと思いました。
>O1S3さん
トランプの登場は、国際世論を左翼の理想主義から、素朴な正義へと方向転換したと思います。
今まで好き放題してきた主要メディアや中国が叩かれています。
[…] トランプについてどう思う?と聞かれたら、天使だと思うと答えている 2… […]