大紀元日本編集部、中国政権批判は自分たちの仕事ではないと公式にツイート

中国の悪をあばくニュースサイトとして親しまれている大紀元だが、一貫して習近平や現政権は批判しない点が奇妙である。以前もこの点については記事にした。

参考記事:大紀元は習近平がお好き!?

大紀元関係者のツイートを見ると、はっきりと中国の現政権批判はしないのだと書いているものがあったので紹介しておきたい。

大紀元(エポックタイムズ)編集スタッフの李沐恩氏のツイートから。

大紀元は習近平を批判しない

李氏によると、大紀元は「批判しているのは江沢民とその一派だけ」であり、その理由は、「他の指導者も共産主義の被害者」だからだそうだ。この共産主義の被害者である「他の指導者」に習近平が含まれるようだ。

他の大紀元スタッフ佐渡道世氏も、李氏のツイートは大紀元日本編集部の公式見解だと裏付けている。

そして彼らを応援するのが、奇妙な理論を展開する弓月恵太氏らである。李氏のツイートに対してこのようなコメントを寄せている(弓月氏の奇妙な理論については紹介しない。面倒くさいから)。

習近平の反腐敗運動は、自分の政敵を追い落とすためでもあると一般的に広く認知されているが、大紀元系の人たちには、本物の正義の運動だと受け止められている。非常に納得しがたい視点である。

大紀元日本は、習近平を批判する普通の論客に対して、公式ツイッターからも嫌がらせのようなリプライを送っている。

大紀元による石平批判ツイート

海外の論客とは誰のことだろうか?海外の論客がわざわざ日本ローカルな石平氏についてどうこう言うとは思えないのだが・・。

習近平の言動や指示には明らかに、世界に対する覇権を示すものが複数ある。またウイグル族弾圧が過激になったのは、習近平による人事変更がきっかけである。引退している江沢民よりも、国家主席の習近平の方が権力を持っているのは自明である。習近平が国家主席になってから、習近平の息のかかった人間が要職につき、逆にその他の派閥の人間は更迭されてきた。

現実を無視して習近平を美化し、江沢民一派のみが悪という言説を振りまく大紀元を完全に信頼してはならない。彼らには党派性があることを理解してニュースを読んで欲しい。

参考記事:twitterにうごめく高度なスパイ戦(?)、スパイ(?)は石平太郎なのか弓月恵太なのか