日本の人口妊娠中絶の件数は年間15万件以上ある。子供が欲しいけれどできない夫婦や、日本人の人口が増えてほしいと願っている各種の人たちからすれば、そういった中絶は言い方は悪いかもしれないが、「もったいない」。
認知度は低いかもしれないが、養子と養親をマッチングするサイトが出来ている。
私が見てみた「赤ちゃんマッチング コウノトリ」では、養親側が実親側の下記費用を負担し支払うことになっている。
- 妊娠中・出産後の実親の生活費
- 出産費用
- 養親縁組に係る弁護士費用
養親側は子供を迎え入れるために、ざっと見た感じでは、100万円から300万円ほど負担するのだが、それでも圧倒的に養子の売り手市場になっている。つまり、養子を出したいという申し出に対して、たくさんの「養子を受け入れたい」という申し出が来ている(らしい)。
それくらい子供が欲しいという人が多いので、望まない妊娠をしてしまった女性は堕胎するよりは出産して養子に出してはいかがだろうか?
上記費用をぽんと出せるくらいであるから、養親側は基本的に裕福であるし、サイト運営者の審査を受けていて、ある程度身元もしっかりしている。
養子を迎えたいけれどお金が無い人には、児童相談所の里親募集制度がおすすめ
民間団体を利用した場合の費用を見て、高すぎ、出せない、けれど養子を迎えたいという人には公共機関がやっている里親制度がおすすめだ。
里親制度は、基本的に何らかの事情で家庭で暮らせない子供を一時的に預かって、実親に代わって育てる制度だが、養子縁組を希望することもできる。
児童相談所などで説明を受けられると思うが、この里親制度は政府の後ろ盾があるので、費用面はほとんどかからない。しかし里親になるためには、決まった日に研修に出席しなければならないなどの規則がある。
私は児童相談所の人と話したことがあるが、里親のなり手は不足しているらしい。しかし、先に見たように、民間の養子マッチングサイトでは養親側の方が多い。これはつまり、養子を迎えたい人は多いが、政府等でやっている里親制度は使いづらいと敬遠されているのではないか?費用面では安いにもかかわらず・・。
簡単に民間と公共を比較すると、
民間→制度はややフレキシブルだが、養子の件数が少ない。結構お金がかかる。
公共→研修の日程などが硬直的。おそらく件数はそれなりにある。お金はあまりかからない。
産めよ増やせよ、委託せよ、受け入れよ
たびたび書いているように、婚外子がもっと認められる社会になると嬉しいのだが、
参考記事:妾という風習を復活させるべき
現実の流れはそうなっていないので、日本人が少子化問題に移民受け入れ等に頼らずに対応していくには、産める人は結果を考えずどんどん産んで、育てられそうもなければ養子に出すのがよいのではないか。現状、養子を受け入れたいという家庭は多いので、養親は見つかると思ってよい。
政府側が課している各種の規制(研修への出席など)は画一的・硬直的で、里親(養親)側を意気阻喪させている面があるので、政府側には制度が利用しやすくなるように柔軟な方法を考えてほしい。