2019年の参院選、保守票・浮動票はN国党に流れるのではないか?

来年の選挙の話。4月に統一地方選挙が行われ、7月に参院選が行われる。

今般の入管法改正に対して、保守系のメディアはかなり批判的だったが、これを機に保守系の票が、自民党から他党に流れてもおかしくない。しかし、日本維新の会が受け皿になるとは思えないので、一部の票は「NHKから国民を守る党」に流れるのではないだろうか?

「NHKから国民を守る党」(以下、「N国党」)は、NHK改革を主眼とするシングルマターの政党だ(生活保護受給者への現物給付なども主張している)。偏向報道が話題になり、放送法4条を変えるかもと安倍総理が発言したことがあったが、結局、2018年、テレビ局に対する法改正は何もなかった。

メディアが好き勝手をやって、国民の意見を特定の方向に誘導していることに関して、怒っている人は多いのだろうが、自民党は何もしないことを選んだ。その不満の受け皿にN国党はなりうる。N国党は、自民党と比べて、お行儀がいいとは言えないが、実行力はあるので、放送改革を望むネット保守層の票がN国党に行ってもおかしくない。

N国党を地上波メディアが宣伝するとは思えないが、大部分の支持政党無しの人たちは、目新しいモノを好むので、もしも知名度が高まれば、都議選で「希望の党」に投票したような無党派層の票もN国党が取り込めると思う。

基本的にNHKをスクランブル化しようという提案には不合理なところが何もない。NHKを見ていない、あるいは見なくても平気だ、でもテレビは所有したいという人にとっては、NHKスクランブル化は利点だらけだ。

さらにこういう意見もある。↓

参考記事:戦後レジームから脱却するには、NHKを解体するしかない

というわけで、来年の政治ではN国党が台風の目になると思う。保守層及び無党派層の票がどれだけ流れるかわからないが、N国党の躍進はありうる。

大丈夫か、和田政宗議員!?

来年、選挙を迎える保守系の議員の中で、和田政宗氏だけが入管法改正にイケイケだった。入管法改正に積極的・楽観的なブログを書いた後は、猛反発を受けたのか、ブログやツイッターで入管法に触れることはなくなった。(転載禁止の)有料メルマガでも触れていない・・。

和田政宗氏のブログから:一定期間外国人労働者の力を借りるのであって「移民」ではない

上記記事では、

今回は、依然所得の低いアジアの人々に日本で稼いでもらい、技能水準もより上げてもらって帰国いただこうというものです。これは、アジア各国で独立を目指した各国の志士たちを日本国内にかくまい、支えて鼓舞し、大東亜の繁栄を目指した我が国の先人たちの精神にも合致するものと思います。

という主張がされているが、さすがに無理があるだろう。別に東南アジアからのみ労働者を受け入れるわけではないし、大東亜共栄圏の理想を抱いた人たちも、各国が互いに繁栄することを目指したはずで、他国の人を労働者として日本に呼び込もうとはしていないだろう。

保守系論者に支持されていただけに和田議員の来年の選挙は大丈夫なのかと少し心配である。落選はしなくても、今回の言動で票を逃したのは間違いないだろう。