偉そうに、と思われるかもしれないが、来年の相場、特に日本株投資について私から投資初心者に向けてアドバイスをしたい。デイトレーダーではなく、中長期投資をしている方を念頭に置いている。
1.やらなくてもいいならやるな
2019年は日本株を買うのはやめた方がいい。やろうかどうか迷っているなら、すぱっとやらないことを選んだ方がいい。
なぜなら、来年の日本企業、特に輸出を中心とした外需企業の業績がどうなるかわからないからだ。そして何かニュースが出るとしたら、基本的に悪いニュースである確率が高い。来年以降の日本企業の業績に影響を与えるのは、国際政治だ。
相場全体が大きく下げる時は、国際政治と無関係な銘柄も売られてしまう。
普通預金の金利では満足できないという人は米国債を買うのがいいのではないだろうか?
2.この業種で儲けるのは難しい
この業種は逆風が吹いているのではないか、特に買わない方がいいのではないかと思うのは
- 調剤薬局(薬価改定の影響がわからない)
- 機械・工作機械・電子部品・半導体関連(中国経済と関係しすぎていて買えない)
- 投資用不動産の販売(融資が厳しくなった)
- スマホ用ゲーム(飽和しすぎ)
- 電話・通信(ドコモなどは値引きの影響がわからない、ソフトバンクは中国と深い関係にありすぎ)
3.中国・韓国絡みの企業の株は買わない方がいい
中国は、アメリカを中心とする秩序から外されようとしている。サプライチェーンから中国を外そうという意図が米国にはある。なので、中国で多くの売上をあげている企業の買いは当面見送るべきだ。
特に中国のハイテクと関係がある銘柄は要注意だ。
付録:企業の中国売上割合
3611 マツオカ 67.1%(2017年度)
4248 竹本容器 25%(2018年3Qまで)
4972 綜研化学 36.7%(2017年度)
6101 ツガミ 55.6%(2018年2Qまで)
6134 FUJI 44.6%(2017年度)
6143 ソディック 30%超(※中華圏比率)
6166 中村超硬 72%(2017年度)
6235 オプトラン 90%超
6246 テクノスマート 35.8%(2017年度)
6273 SMC 19.2%(2017年度)
6383 ダイフク 24.1%(2018年2Qまで)
6384 昭和真空 46.7%(2017年度)
6479 ミネベアミツミ 22.3%(2018年2Qまで。生産高では43.8%)
6504 太陽誘電 41%(2017年度)
6615 UMCエレクトロニクス 49%(2017年度)
6626 セミテック 43%(2018年2Qまで)
6707 サンケン電気 22.3%(2017年度)
6728 アルバック 38%(2017年度)
6806 ヒロセ電機 31.4%(2018年2Qまで)
6988 日東電工 22.9%(※収益ベース)
7820 日本フラッシュ 57.3%(2017年度)
韓国絡みもやめたほうがいい
今日公開された海自の動画を見てもわかるように、韓国は独裁国家(北朝鮮、中国)寄りに動いており、何が起きるかわからない。アメリカから経済制裁を受けるかもしれない。
4.買いに転じるタイミングは?
国際政治が弱気の理由なので、買いに転じるタイミングは国際政治の良化である。
特に中国が全面降伏的な譲歩に転じたら、買いで入ってよい。例えば習近平が無理矢理引退させられて、李克強あたりが中国のトップになるような事があれば、買い転。
逆に中国の譲歩案が表面的なものなら売りだ。
5.さらに弱気になるタイミングは?
国際政治の秩序がさらに不透明になったら、より弱気になるべきだ。アメリカ共和党の政治家の暗殺などがあったら特に不穏。
日本国内で言えば、自民党の大敗もあまりよくない。ないとは思うが。
6.あえて買うとしたら?
あえて買うとしたら、
- 内需で配当利回りが高いところ
- 内需で成長性が高くPERが20倍以下のところ
- 強い買い手がいそうなところ(例えば、村上ファンドが買っている新明和工業のような企業)
あたりではないか。
以上。
↓暗い気持ちになった人のために気分転換用の動画を用意しました。イラッとするかもしれません。