現在世界が直面している危機はどこから来ているかというと、その最初の原因は、先進国が左傾した教育と報道ですっかり頭が混乱してしまっている所にある。
トランプ大統領が、国内の治安のためにメキシコとの間に壁を作るのだと主張しても、米国民の過半数は賛意を示していない。アンチ・トランプの主要メディアに印象操作され、過度にリベラル寄りな教育を受けたせいか、アメリカ人は馬鹿になってしまっている。
それはアメリカだけでなく、ヨーロッパも同様で、思考の軸が真ん中よりも左に寄ってしまっているから、移民を急激に受け入れて自ら国家を破壊するような羽目に陥っても、そこから脱却できていない。
韓国の左傾は深刻で、論理的な思考法を欠如した人たちが大量に発生し、現政権は北朝鮮以外の国家との外交を悪化させる一方で、国内の国防を弱体化させ、北朝鮮軍侵攻の下地を作っている。しかし大勢の韓国人はそれに気がついていない。
日本の左傾ぶりは、皆さんもご存知の通りである。左傾、あるいは闘争心の欠如。警戒心の欠如。攻撃する事にまつわる過度の罪悪感。中国や韓国を批判する時に無意識に抱く罪悪感。
これら先進国の左傾の大元は、先進国の知識人(学会)とメディアに端を発し、文化的マルクス主義と呼ばれたりしている。
参考記事:文化的マルクス主義はアメリカの新しい主要イデオロギーか?
日本に蔓延する左傾した思考の大元はどこにあるのかは諸説ある。戦後のGHQ施政下に始まったものもあるだろうし、公職追放によって大学の教授が左寄りの人間ばかりになったせいもあるだろうし、メディアに左寄りの人間が大勢いることも関係があるだろう。
教育の話になると、理系教育に話題が及ぶことが多いが、本当に問題があるのは文系教育の方で、リベラルな知識人に実質的な言論統制、思想統制を受けている状況にある。
これらの教育は、先進国の人間の価値観を変容し弱体化させた。生物的な欲求に基づく自然な性愛を否定し、家族を軽視し、道徳的であること止めさせ、罪悪感を植え付け、愛国心を否定し、国境を否定させた。
これらの先進国に蔓延する毒に毒されていないのが、中国を始めとする独裁国で、先進国が有するこれらの価値観と、性善説に基づく制度を悪用して一気に台頭し、浸透した。
各国が中国に対する警戒を強めているけれども、これがいつまで継続可能なのかわからない。アメリカの反中は超党派であるから、共和党が負けても、アメリカの反中姿勢は変わらないという予測もあるが、そうなっても日本がアメリカから今と同レベルの保護を受けられるかどうかはわからない。
先進国の人間が、無意識に左寄りの思考に染まっているかどうかをチェックしたければ、ウイグル民族の弾圧について考えてみるのがいいだろう。
先進国では、ホロコースト等にまつわる悪について教育をしているはずなのに、なぜ現在進行系で行われているウイグルやチベットの弾圧については、それほど騒がれないのだろうか?我々は中国の様な特定の国を批判することに罪悪感を抱かされているからではないか?中国とビジネスをしているわけではない、しがらみの無い人間であっても、声高にそれを批判する人間は少ないではないか。
※私は現代の先進国の価値観形成に多くのユダヤ人が関わっている事を確信しているが、その話は省略した。