毀誉褒貶が激しく、かつ既存メディア(テレビ、紙、ネット)からガン無視状態にあるNHKから国民を守る党の立花孝志氏だが、彼がユーチューブで語る選挙戦略には、一般人の盲を開くものがあるのではないだろうか?
一般人的な候補者を、全国の市町村で10人近く当選に導いており、その選挙手法は面白い。
ここでは、立花氏が語っている事を援用して、市町村議員に成りやすい自治体の探し方を紹介したい。
そもそも市町村議員に立候補するのは、自分が長年住んだ街からではないかと思われる方もいるだろうが、市町村議員に成るためには引っ越しも辞さないという人のためにこの記事を書く。
市議会議員に成りやすい市町村の見分け方
市町村議員に当選しやすい自治体を探す公式は下記のとおりである。
当選するために最低限必要な票数÷有権者数 が小さい自治体
要は、少ない割合の有権者からの得票でも当選できる自治体が、議員になりやすい自治体なのである。
※その他にも考慮される要素はある。例えばどれくらインターネットユーザーが多いかとか、通勤に電車を使うかどうかなどである。ネットユーザーが多ければ、ネットでの諸活動が宣伝効果を持つし、通勤に電車を使う人が多ければ、駅前でのビラ配りなどが効果的となる。
※※過去の選挙における投票率も考慮されるべきだろう。投票率が高ければ、固定層が多く、新たに立候補しても票を獲得するのが難しいかもしれない。
具体的な市町村を使った比較
式の最後に100をかけて結果を見やすくした。
千葉県船橋市(2015年)の数値
2,109(当選した議員のうち最も得票数が少なかった人の票数)÷491,791(有権者数)×100=0.42
千葉県市川市(2015年)の数値
1,551(当選した議員のうち最も得票数が少なかった人の票数)÷374,750(有権者数)×100=0.41
兵庫県川西市(2018年)の数値
1,383(当選した議員のうち最も得票数が少なかった人の票数)÷131,888(有権者数)×100=1.04
福岡県福津市(2019年)の数値
907(当選した議員のうち最も得票数が少なかった人の票数)÷51,875(有権者数)×100=1.74
となり、数字が小さい市川市が最も当選しやすく、数字が大きい福津市が最も当選するのが難しいということになる。
市川市においては、有権者の0.41%が自分に投票してくれれば議員になれたが、福津市の場合は有権者の1.74%が自分に投票してくれなければ議員になれなかったわけで、自治体ごとに議員になれやすいかどうかに違いがあることがわかる。
実際にはその地域の気風や、候補者の評判、既成政党の人気度なども影響してくるが、簡単に当選しやすい市町村を探すのであれば、この記事で紹介した数式で十分役立つのではないだろうか。