この十数年、日本でマッサージ店が非常に増加した。私が見る所、市場はやや飽和状態になっており、さらに追加でマッサージ店が増加するかどうかは微妙である。
しかし、新しいサービスの提供によってマッサージ業(整体等含む)が活性化されるかもしれない。新しいサービスとはタントリックヒーリングである。
どういう原理なのかよくわからないが、諸動画を見る限り、施術者が女性の子宮のあたりに手をあてたり、かざしたりすると、女性が性的な感覚を抱きつつ、癒やされるようである。
男性に対するタントリックヒーリングの施術もある。
施術者が触っている箇所は、おなかや手だけであるので、仮に被施術者が性的絶頂に達していたとしても、これが風俗的なサービスに該当するかどうかはグレーゾーンである。
最初の動画のマッサージ師のウェブサイトにタントリックヒーリングの価格が書いてあるが、3時間2万円である。
https://solis-healing.net/contents_16.html
他のマッサージ師も同じような価格で施術している。こちらのサイトでは、2時間2万円、客が男性なら2時間5万円(!)である。
タントリックヒーリングの動画を複数人がユーチューブにアップしていることから、この施術が難しい技術を要するとは思えない。したがって、施術者が増加するに従って、「3時間2万円」のような価格は維持できなくなっていくだろうが、そのような状態になるまでは、通常のマッサージなどよりは高い価格でサービスを提供できそうである。
この技術のマニュアルが世の中に広がり、提供する店が増えると、タントリックヒーリングが風俗業に該当するかどうか議論が起こり、おそらくは風俗の一分類に入ると思う。もしそうでなければ、未成年の子供にもこのようなサービスを施すことが合法になってしまう。だから、最終的には回春エステと同じような分類に属することになると私は思う。
そのような状況になるまでに何年かかるかわからないが、こういったサービスを提供する人が少数で、世間でも広く認知されてない状態の間の、おそらくあと5~10年くらいはタントリックヒーリングマッサージは割のいいビジネスになるのではないか?
十数年後の日本でタントリックヒーリングが普通のマッサージの1メニューになっているのか、それとも性風俗の一部になっているのかわからないが、市場が飽和するまでの数年はタントリックヒーリングには商機がある。
※タントリックヒーリングを施すことが簡単ではなく、かなりの修練が必要なのであれば、市場はほそぼそと高単価状態を維持できるだろう。本当に効き目のある気功やレイキと呼ばれる治療法を習得するのに鍛錬が必要なように、タントリックヒーリングも習得が簡単ではないかもしれない。