今日の産経新聞によれば、12月3日にメルク社がコロナの飲み薬として、モルヌピラビルを厚生労働省に承認申請した。既に日本政府は160万人分の供給をメーカー側と合意しているらしい。発症から5日以内から服用を始めれば、入院や死亡が30%減少したという報告がされたそうだ。
しかし、モヌピラビルの臨床試験は世界10カ国で行われたにもかかわらず、9カ国で有意差が出ず、唯一治験参加者がたった34人のブラジルで成功したらしい。
FDAがメルク社のコロナ飲み薬「モルヌピラビル」をブラジルでの治験データに基づき承認
モルヌピラビルのRCTは10カ国で行われ、9カ国では有意差出ず失敗、ブラジルだけで成功
しかもブラジルの治験はたった34人だ
既存薬転用にあれだけエビデンスを求めながら…
目を覚まそう。FDAも腐っている。 https://t.co/A4bDnqO0b9 pic.twitter.com/P1THr7PuVa
— J Sato (@j_sato) December 2, 2021
ハワイ州の下院議員だったトゥルシー・ギャバード氏はツイッターでモルヌピラビルを認めるべきではないという主張をしている。
The FDA absolutely should NOT approve Merck’s experimental COVID pill molnupiravir. Here’s why it’s so dangerous: pic.twitter.com/lxEYozTRjQ
— Tulsi Gabbard 🌺 (@TulsiGabbard) December 3, 2021
彼女の主張を翻訳したブログ(メモー独り言のブログ)があるので、そちらから内容を転載すると
FDAは、メルク社のCOVIDの実験薬であるモルヌピラビルを絶対に承認すべきではない。なぜなら、この薬の作用は、ウイルスの突然変異を促すものだからです。
もう一度言いますが、この薬はウイルスの突然変異を促すことで作用しており、その結果、非常に簡単に脱出用の突然変異が世の中に解き放たれることになります。
FDAの諮問委で行われた議論では賛成13、反対10だったらしい。
モルヌピラビルの使用許可について米国 FDA の諮問委で行われた議論が,全て youtube で公開されています(スゴい)。
【賛成13: 反対10】
反対者の懸念は
① 一般化可能性の問題(治験はワクチン未接種かつリスク因子保因者に限定)
② 催奇形性の懸念
③ ウイルス変異を促す懸念
etc.. でした https://t.co/zBmfqiiVqV pic.twitter.com/WKOEQAjXVo— エビデンスおばさん(健康情報) (@EvidenceObasan) December 1, 2021
効き目自体も微妙で(というか有効性が出ていない?)、副作用にも未知な部分がある(妊婦・子供は対象外)薬が積極的に受け入れられて、安全な旧薬が顧みられないのはおかしい。
各国の政府機関はメガファーマに甘すぎだ。