西安で流行している出血熱とはどのような病気か?【翻訳記事】

中国の陜西省西安でロックダウンが敷かれ、また、出血熱が流行しているという噂が出回っている。ではこの出血熱とはどのような病気か?中国のウェブサイトの情報を翻訳・転載してみた。

もちろん中国の新聞が発信する情報は嘘のこともあるが、出血熱自体は珍しくもなさそうなので、信頼していいと思われる。

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西安で多数見られる出血熱患者、出血熱ってどんな病気?

2月18日 – 出血熱は北部でよく見られる感染症である。 毎年10月から、わが省の関中地域は出血熱のハイシーズンに突入する。 今年の冬に入ってから、市内の主要な病院では出血熱の患者が続出した。 流行性出血熱の初期症状は一般的なインフルエンザと似ているため、多くの患者が風邪と間違うことがある。 疾病の専門家は、出血熱は発症と経過が早い病気であり、熱が出たらすぐに医療機関を受診するようにと注意を促している。 出血熱の治療は「三早一就」が重視され、個人が予防するためにはワクチン接種が最も効果的である。

出血熱とはどのような病気か? 専門家によると、腎症候性出血熱は流行性出血熱とも呼ばれ、ハンタウイルスによる自然発症の病気であり、主な感染源はネズミ(ブラックラインマウス、ブラウンハウスマウス)であるという。 出血熱は死亡率が高く、ネズミに噛まれたり、ネズミが這った食べ物や水から感染したり、ウイルスを持ったネズミの血液、尿、糞便に接触することで感染する。 畑仕事の多い農家や、農業・食品加工に従事する労働者などに発生しやすい。

中国で腎症候性出血熱を引き起こすハンタウイルスは、主に野生のネズミが保有するハンタウイルス型(I型)と、家ネズミが保有するハンタンウイルス型(II型)の2種類があると知られている。 歴史的には、陝西省関中地域の腎症候性出血熱は、主にクロスズメバチが媒介するハンタウイルスによって引き起こされると考えられており、中国におけるI型ハンタウイルスの主要な流行地であった。 近年、陝西省疾病予防センターウイルス研究所は、広範な現地調査と実験室での中和抗体検査による確認により、西安で漢城型ウイルスによる局所感染が存在し、陝西省関中地域は漢城ウイルス型が優位な腎症候群出血熱の混合流行地であることがわかった。

出血熱は、発熱、出血、腎障害を臨床的特徴とする重篤な急性感染症であり、重症例では死に至ることもある。 典型的な臨床経過は、発熱、低血圧性ショック、乏尿、多尿、回復の5期に分けられる。 初期の出血熱の症状は、風邪の症状と似ている。 出血熱は発症・進行が早く、速やかに診断・治療しないと重症化すると命に関わることもあるため、発熱などの症状が現れたら速やかに正規の医療機関で診察を受けるようにされたい。

中略。

腎症候性出血熱の効果的な予防と治療には、ネズミの予防と駆除が有力な対策となる。 専門家は、水辺や草地などネズミが発生しやすい場所を避け、ネズミやその排泄物の汚染物質との接触を避けることを勧めている。

後略。

日本語ではハンタウイルス感染症について、こちらのサイトがわかりやすかった。

人から人への感染はなく、この病気が世界的に問題になることはないだろう。