インド占星術はシステマティックでありながら、イレギュラーな要素、多義的な要素が多く、占星術の中でも奥が深いものだ。
その全容を說明するのは大変だが、約30年ごとに約7年間訪れる、インド占星術の中の厄年的なもの「サディサティ」の時期だけなら、簡単に調べられるので、その調べ方を説明したい。
まず、こちらのサイトでホロスコープを作成する。
https://jyotish-one.com/input.php
ホロスコープ作成に必要な情報は、生年月日、生まれた時刻、生まれた場所だ。それらを入力して、チャートを表示をクリックする。そうすると、その人のホロスコープが表示される。
例えば、今日(2022/4/19)の昼の12時12分に新宿都庁で生まれた子供のホロスコープを作成する場合、下図のように入力する。生まれた場所がわかる場合、グーグルマップで右クリックすると緯度・経度が表示されるので、それを入力するとより正確なホロスコープができる。
※外国で生まれた場合は、時差(Timezone)を修正する。
チャートを表示をクリックすると、「D1 Rashi chart」と「D9 Navamsa chart」が表示される。そのうち、「D1 Rashi chart」がメインのホロスコープとなる。
1から12の番号がついた部屋に、星座の名前が書かれている。Moが入っている部屋の星座を調べる。Moは月を表し、上の図では蠍座に月が在住している(※インド占星術では、特定の惑星が特定の部屋に入っていることを、在住すると表現する)。
他の記号は、以下の意味を表す。Su=太陽、Ma=火星、Me=水星、Ju=木星、Ve=金星、Sa=土星、Ra=ラーフ、Ke=ケートゥ、Asc=アセンダント。
あとは、下の表に、月が在住する星座ごとにサディサティの時期をまとめたので参照してください。
時期 | 日数 | 土星の位置 | 該当者 |
1984/12/21-1987/12/16 | 1,090 | 蠍 | 射手、蠍、天秤 |
1987/12/17-1990/12/14 | 1,093 | 射手 | 山羊、射手、蠍 |
1990/12/15-1993/3/5 | 811 | 山羊 | 水瓶、山羊、射手 |
1993/3/6-1995/6/1 | 817 | 水瓶 | 魚、水瓶、山羊 |
1995/6/2-1998/4/16 | 1,049 | 魚 | 牡羊、魚、水瓶 |
1998/4/17-2000/6/6 | 781 | 牡羊 | 牡牛、牡羊、魚 |
2000/6/7-2002/7/22 | 775 | 牡牛 | 双子、牡牛、牡羊 |
2002/7/23-2004/9/5 | 775 | 双子 | 蟹、双子、牡牛 |
2004/9/6-2006/10/31 | 785 | 蟹 | 獅子、蟹、双子 |
2006/11/1-2009/9/9 | 1,043 | 獅子 | 乙女、獅子、蟹 |
2009/9/10-2011/11/14 | 795 | 乙女 | 天秤、乙女、獅子 |
2011/11/15-2014/11/2 | 820 | 天秤 | 蠍、天秤、乙女 |
2014/11/3-2017/1/26 | 815 | 蠍 | 射手、蠍、天秤 |
2017/1/27-2020/1/23 | 1,091 | 射手 | 山羊、射手、蠍 |
2020/1/24-2022/4/28 | 825 | 山羊 | 水瓶、山羊、射手 |
2022/4/29-2025/3/29 | 1,065 | 水瓶 | 魚、水瓶、山羊 |
2025/3/30-2028/2/23 | 1,060 | 魚 | 牡羊、魚、水瓶 |
2028/2/24-2030/4/16 | 782 | 牡羊 | 牡牛、牡羊、魚 |
2030/4/17-2032/5/30 | 774 | 牡牛 | 双子、牡牛、牡羊 |
2032/5/31-2034/7/12 | 772 | 双子 | 蟹、双子、牡牛 |
2034/7/13-2036/8/27 | 776 | 蟹 | 獅子、蟹、双子 |
2036/8/28-2038/10/22 | 785 | 獅子 | 乙女、獅子、蟹 |
2038/10/23-2041/9/25 | 1,068 | 乙女 | 天秤、乙女、獅子 |
該当者のところに、自分の月が在住する星座が書いてある人は、その時期がサディサティとなる。
たとえば、月が射手座に在住するホロスコープの人は、2014/11/13からサディサティが始まり、2022/4/28に終わる。その前のサディサティは、1984/12/21から1993/3/5までである。
月が双子座に在住する人の場合は、次のサディサティは2030/4/17に始まり、2036/8/27に終わる。その前のサディサティは、2000/6/7から2006/10/31だった。
インド占星術に興味がある人には、この本がとっつきやすくておすすめだ。
サディサティに関する記事。
サディサティ(SitaRamaブログより)。