たまたまユーチューブで見た神谷宗幣氏(参政党事務局長)の演説が面白かったので文字起こしをしてみた。文字起こしだとその場の雰囲気や話者の表情などがわからないが、音声で聞くよりも、文字で読むほうがずっと早く内容を把握できる。
参政党を知りたいけれど時間がないという人におすすめだ。2022年6月17日(金)、福岡県における演説である。
以下、文字起こし。
みなさんが安心するためには、みなさんにしっかりと情報が届かないといけない。(今の日本では)情報が届いてないんですよ。
昨日はN国の立花(孝志)さんがまた暴れていましたね(※6/16にテレビに出たが途中で退席させられた件のこと)。
ね?「テレビは国民を洗脳する装置だ」と。その通りです。あれね、もうちょっといいタイミングで言えばいいんですよね。あの流れではちょっとさすがに、そりゃテレビ朝日も怒るわなと言う風に僕も思います。
でも、彼のその部分(洗脳装置発言)は間違ってはいない。テレビや新聞は国民を誘導するための装置です。「プロパガンダ」っていう本がありますね。
そういうのを読んでいくと、どうやって国民を誘導していけばいいかっていうことを書いてます。エドワード・バーネイズかな、作者は。フロイドの甥ですね。アメリカの広告業界のドンと言われた人です。もう亡くなってますけどね。その人が書いた本にちゃんと書いてあるんですよ、マスコミの役割。
それは賢くない大衆を誘導して、社会に秩序を作るためにマスコミがあるんだと。だから、そういった国民は、賢いマスコミの人間がちゃんと誘導し、あるべき世論というものを作らなくちゃいけない、そうしないと社会がまとまらないんだという風にマスコミ業界の人に向けた教科書なんですよ。
実際、マスコミに入った人でそういうことを聞いている人はたくさんいます。世論は自分たち(マスコミ)が作るんだという風に思って、信じてやってきている人もいます。でも、みなさん、それでいいんですか?マスコミに世論を作られていいんですか?僕たちは嫌です。参政党はマスコミに作られる世論ではなくて、国民一人一人が考えたうえで作られた世論、これを作っていきたい。そういう政党です。
それにはみなさんに情報を伝えなくてはいけない。今回のコロナの2年間の対策、本当に正しかったと思いますか?
経済が衰退しましたよね。多くの人がワクチンを打ちました。(以下P音で聞き取れず)。
でも、保証はしませんって最初に全部書いているんですよね。そういったことを2年前に僕らは知ってましたよ。一生懸命僕らは言っていました。ユーチューブとかで。そしたら、片っ端から消していくわけですよね。消すんですよ。
でもそれでも、なんとかしなくちゃいけないとニコニコ動画でやったり、講演会でやったりしてました。そしたら政府の大臣(河野太郎?)から、「デマを流している奴らがいる」と言う風にバッシングを受けたんですね。覚えていますか、みなさん?
あれから1年以上経って、デマを流していたのはどっちですか?(聴衆「デマ太郎」笑)。政府の側じゃないんですか?マスコミの側じゃないんですか?
その時その時、毎日テレビだけ見ていたらわからないけれど、こうやってシンボリックな現象だけを取り上げていけば、マスコミの言っていることが全て正しいわけじゃない、いや、むしろ間違ったことのほうが多いんじゃないかと気づけるんですよ。そういう人を参政党は増やしていきたいんです。
そしてね、そうやってマスコミの情報を鵜呑みにしなくなれば、マスコミも変な報道をできなくなるの。というか、みんなが見なくなるから。いい加減なことやってたら。芸人ばっかり使ってね。ワイドショーやったり、グルメのことやったり、ファッションのことばっかり、お笑いのことばっかりやってても、もうみんな見なくなるんですよ。
実際、そうなっています。新聞も売れなくなっています。僕はある大きな新聞社の方に相談されたことがある。「どうやったら部数伸びると思いますか?」と。「神谷さんのユーチューブとかどんどん視聴者増えてますけど、どうやったら購読者増えますかね?」と相談されたから、平場でね。僕は言いましたよ。「本当のことを書けばいいんです」って。
本当のことを言えばいいんですよ、ちゃんと。それがいろんな忖度をして、いろんな利害関係を考えてオブラートに包んで書いたり、捻じ曲げて書いちゃうから、みんな、それに情報の信憑性がないと思って読まなくなるんでしょ?
そしてみなさんこうやってわざわざ足を運んでくださって、生で僕の話なんかを聞いてくださるわけじゃないですか。ね?こういった現象が今後、日本でどんどん広がっていくことを我々は、参政党は作っていきたいんですよ。
アメリカでは、これをトランプがやろうとしましたね。「マスコミは嘘をついている」。大手のGAFAのようなところが情報統制をしていると。そしたら彼はどうなりましたか?ツイッターアカウントは潰されて、選挙で負けましたよね。その選挙もいかがわしい選挙で。
都合悪かったんですね。フランスでもルペンという人が、今のマクロン大統領のやり方に対して、またそういったメディアの体質に対して、おかしいんじゃないかと。もっとフランス人、ひとりひとりの利益を考えたほうがいいんじゃないかと。そういうようなことを訴えて、かなり国民の支持を集めましたよね。日本以外では、そういう運動がもう起きているんです。
でも日本のメディアではそれを一切取り上げない。ちゃんと取り上げない。むしろ、右派だとか、陰謀論者だとか、トランプ信者だとか、ネガティブなワードでそれを書いて、そういったことは駄目なことなんだよと、刷り込むように刷り込むようにやっています。
なぜかわかりますか?日本人が目覚めるのが怖いんですよ。アメリカ人やフランス人にできて、日本人にできないことは絶対にない。こうやって私達が選挙という手段を通じて、国民にもっと本当のことを・・・、僕たちの言っていることが100%じゃないかもしれない。間違っているかもしれません。時にはね。でも、今この瞬間では、正しいと思っていることを一生懸命訴える。そして、この民間のユーチューバーのみなさんが一生懸命これを撮って拡散してくれる。
これね、よく聞かれるんですよ。新聞記者の方に。「このユーチューバーの方は神谷さん、雇っているんですか?」と。雇ってません(笑)。みなさん、手弁当。でも最近は再生数が上がって結構儲かっているという話も聞きます(笑)。でも、それを寄付してくださるんですって。
これは本当に草の根の運動なんですよ。草の根の民衆運動なんです。参政党がやろうとしているのは。そしてそれは例がないことではなくて、海外ではもう起きていることなんです。それを日本も遅ればせながらやりましょうよと。そして、国民の、まだ今は数パーセントだけど、参政党の言っていること、中身ではなくて我々がやろうとしているその本質ですよね。
僕らは何かを皆さんに伝えて洗脳しようとしているんじゃなくて、この世の中の本質をみんなで俯瞰して見て、誘導されないように、金に流されないように、変な同調圧力に負けないように、みんなが考え、行動するプラットフォームを作りましょうと言っているんです。
でもそれができなかった人たち、もしくはその運動が面白くない人たちが一生懸命参政党のことをdisるんです。でも、ある意味、disられるということはちょっと嬉しい。なぜか?それは効いているということだからです。そうでしょ?我々が無力であれば邪魔は入らないの。
実際そうでした。だって参政党なんて2年前からやってるんだから。僕なんか10年以上こういう活動やってるんだから。今まで全然叩かれもしなかったようなところが、急に一斉に叩いていくるわけでしょ、組織的に、チームを作って。それだけ効いているですよ、今。そしてその流れを作っているのが皆さんです。
みなさんがこうやって集まって、話を聞いてくれるから、彼らが焦っているんです。そうでしょう?だから、ここでみなさんはそういったネガティブな情報に騙されずに自分で考えてください。
そして、これも大事です。僕や参政党の言うことを盲信しなくてもいい。疑いながら見てください。必ずチェックしてください。参政党のやっていることが全部正しいなんて、僕は思っていない。中には、「やっちまったよな、コイツ」という人も中にはいます(笑)。そういう時は僕が対処して注意したり、ちょっとなんとかしてくれと訂正してもらっていることもありますよ。100点満点ではありません。参政党が全部正しいなんて言わない。
僕だって結構口が悪いから、言っちゃいけないことをいっぱい言っていると思う。後で動画を見て、「うわー、この日やりすぎてる」と思って家で反省したことも何度もあります。だから完璧ではない。だから神谷も間違う、参政党も間違う。でも、大筋、その目指している方向に関して同意していると。
だからおかしいなと思うんだったら、党員になってもらって、中で一緒に方向修正していってくださいよ。ね?
例えば、過去の政策事案で挙げた、授権法というのが書いてあった。あと、緊急事態条項みたいなことも必要じゃないかみたいなことが書いてあった。それは何を想定していたかというと、震災とか、戦争が起きたときのことを前提にしてるんだけど、でも、実際、世の中コロナとかが流行って、あんなパンデミックとかで緊急事態だとか言い始めたから、(以下、P音で聞き取れず)。
けど、そういう議論をしたほうがいいんじゃないかって書いた過去のやつを引っ張ってきて、「参政党は嘘をついている」と。「裏ではこんなことを計画しているのにそれを隠して、きれいなことばかり言って、感情論を煽って、そして皆さんを洗脳している」というのが彼らのバッシングですよ。
授権法、やりません。緊急事態条項、憲法に作りません。何回言ったらわかるんですか。
隠してませんって。隠したってバレるんだから。何度も言うけど、選挙に通ればいいってもんじゃないんですよ。我々、参政党がやろうとしているのは。選挙一回通ったって、日本は変わらないの。
だから、まず選挙に通って、我々がやるのは少ない議席数だけど、国会に入っていって、きちっと発言をするんですよ。みなさんが知りたかったことを聞いていくんです。そして国政政党になれば、昨日の立花さんじゃないけど、テレビにもちゃんと呼んでもらえるわけでしょ?呼びたくないんですよ、絶対。けど呼ばざるをえない、国政政党だから。そういう状況を作ることがまず大事なんです。
そして情報をどんどん開示していって、皆さんにいろんな意見を貰って、何をやっていくかということを決めていくっていうことをやっているんです。そして今日ね、時間がないから、博多駅の方で夕方やるんで、そこで政策はちゃんと説明しようと思いますけど、参政党みたいなところがいきなり10も20も政策を掲げたりできないんですよ。
他党の批判になってしまうけど、僕があきれるのは、れいわ新選組さんの政策とか見たら、年に4回、十万円配るとか言ってるんですよ。そんなのできるの本当に?れいわの力で。できないでしょ?数議席しかないんだから。できないことを約束しちゃだめですよ。
だから私たちは大きな方向性で、こういう方向性で政府に提案をしていく、こういう方向性で今まで政府が国民に伝えていなかったことをちゃんと聞いて、国民に情報を開示する。そういうことをやっていくっていう、現実的な我々ができることをみなさんに約束してるの。
それ以外のことをたくさん書いてね、一応、政策集並べておいた方がいいだという人もいるんだけど、それはいずれ嘘になるから、だからやらないほうがいいと判断したのが今回の3つの重点政策ですよ。そしてその他、10の政策の柱っていうのがあるから、その大きな方向性に則って、各支部で話し合って決めてくださいって言ってるの。
そして、参政党は党員の党だから、党員が決めたことに我々は従っていけばいいんであって、心配だったら党員になって。中で自分たちで作ってくれればいいんですよ。他の政党にそんな仕組みはないですよ。選挙のときに言ったら、それで終わり。一票入れて終わりでしょ。違いますよ、参政党は。選挙に通ってから、そこからが本番です。
だから党員のみなさんは、今、選挙で頑張ってくれていると思いますけど、選挙終わったからといって安心はできないんですよ。僕はもう、参政党は議席を取ると確信をしているから、今、考えているのは議席を取ったら、いかに最短の時間で、このグダグダになった日本の政治を早く立て直すかってことを考えています。
その時に1議席より2議席、2議席より3議席、3議席より5議席あったほうが、より効果が高まるし、政党助成金も貰えて、いろんなスタッフも雇えて、スタッフが雇えるということはいろんな政策を考えたり、いろんな活動を作っていけるから、党員の活動もプラットフォームが広がるでしょ?それをやるために今、選挙をやっているだけです。
選挙で議席を取って、国会議員のバッチを貰ったら、ハイ、終わり。あとは6年間、のんびりやらせてもらいますわ、みたいな、そんなね、自民党の業界団体の代表の国会議員じゃないんだ、僕らは。
全く違うの。自民党の全国比例の候補者なんてね、だいたいの人たちが業界団体の代表。そうでしょ?日本中の業界団体をまとめて票積んで、そして、その業界団体の利権だけを一生懸命言うのが参議院全国比例の役割になっているですよ。そんなのはね、要らない。
そんな人達に議席を渡すくらいだったら、全部参政党が貰ったほうがいい。
15年もこういうことやってます。たくさんの政治家の話を知っている。一緒にやってきた人たちもいるから。だから僕はその人達の名誉を傷つけたいとは思わないけど、わかっているから、次を考えているんです。もう一回言いますよ、最後にこれを言います。
選挙の時に嘘をついて、みなさんを騙し、選挙で通ってから好きなことをやろうなんて気持ちは1ミリもない。今、みなさんにちゃんと考えていただいて、そしてこの運動に加わっていただいて、そして選挙が通ったら、今度はみなさんも一緒に動いてもらって活動を広げましょうという話なんですよ。
ものすごいしんどいですよ。僕もしんどい。今から考えるだけでもイヤ。でも、しょうがない。ここまで始めて、みなさんの思いをこれだけ受けてしまったんだから、死ぬ気でやりますよ。だからみなさんも党員になって、一票入れて終わりじゃなくて、本当にこれからの日本どうしようって考えてください。
そのうえで参政党の方向がおかしいと思ったら、すぐにおかしいって言ってください。そしたら私たちはそれがなんでそうなるのかってことをすぐに説明するし、もし間違っていたら訂正しますから。そういう今までにない政治の形を戦後初めて日本で作ろうと言っているんです。
それをわかってもないし、未来が見えてもいない、○ケン(聞き取れず)がない人達が、過去の政党や今の既存の政党とくらべて、あーだこうだと誹謗すること自体が僕はナンセンスだと思う。
我々が何を考えているかということを、私達、選挙のときにもっとはっきり言っていきますから。今全部言っちゃうと選挙の時、話すことがなくなる。冗談ですけど、でも選挙の18日間、5人(※全国比例候補者のこと)が全国周ります。そして45人の候補者がそれぞれの地域で一生懸命訴えますから、それを聞いて、是非、参政党がみなさんの思いの受け皿になるかどうか判断してください。
今日はどうもありがとうございました。