保守系政治家は、なにもしないことの言い訳に「拉致被害者奪還」ネタを使うな

北朝鮮から拉致された方々を取り戻したいというのは我々日本人が当然抱く感情である。

しかし、具体的にどういう方途で成すつもりなのかを述べている政治家はいない。彼らはただ、お題目のように拉致被害者奪還を頑張るといいブルーバッチを着ける(ブルーバッチを着ける議員が増えたところで何の変化も起こらないのに、保守系政治家や支持者は、他の政治家にもブルーバッチ着用を求めたりする)。

永遠に終わらない課題、どうしたら手が届くのか不明な課題を俎上に上げて、保守系の支持を取り付ける。心ある日本人は彼らを応援し、署名したりするが、それでいつ何が変わるのかはわかりはしない。

近年、日本の保守系政治家にはもっと日本人のためにやれることがあった。

例えば、コロナワクチンである。ワクチン後遺症、副反応死などさまざまな害が報告されていたので、ワクチン接種にストップをかけたり、コロナワクチンの悪い面についての情報を啓蒙することで、日本人の健康被害を防ぐことができた。特に若い世代はコロナウイルスによる死亡はごくわずかなのだから、長期的影響がわからないコロナワクチンについて慎重になるように促すことは自然なことである(しかし誰もそれをやらなかった)。

また、コロナ対策禍によって自殺者が増加したのだから、コロナ対策を改めるように言うこともできた。これで間接的に自殺者の増加をくいとめられたかもしれない。

あるいは、外国から輸入している農産物の残留農薬基準が緩和され、我々はより有害な食物を食べることになったのだから、そこを指摘するのも日本人のためになっただろう。

しかし、日本の、特に自民党の保守系政治家は、遠くにある、できるのかどうかわからないことにばかりかまけて、身近にある具体的な日本人のためになることをやろうとしない。

拉致被害者奪還は本当に彼らにとって便利である。これを言っておけば、保守系政治家として人気が保てるし、具体的には何もしなくていい。

我々は、こうした政治家に「今、目の前にある課題」に取り組むように圧力をかけるべきだ。具体的にできることをやって成果をあげるように言うべきだ。拉致被害者奪還は保守系政治家になにもしないことの言い訳に使われている。