タイトルの通り、日本の保守系の政治集団は3つの問題をどう取り扱うかですっかり分裂してしまった。
- アメリカ大統領選挙(2020年)で不正がなかったかのか、あったのか?
- コロナワクチンは有効で安全なのか、そうでないのか?
- ロシア対ウクライナでは、ウクライナ擁護が正しいのか、正しいといえないのか?
この3つの問題は全て、アメリカの主要メディアの主張を正しいと受け止めるか、疑わしいと受け止めるかで態度が変わってくる。
アメリカの主要メディアの意見を受け入れる人は、
アメリカの大統領選挙で不正はなく、コロナワクチンは有効・安全で、ロシア対ウクライナではウクライナ擁護こそ正しいと考える。
一方、アメリカの主要メディアの意見を疑わしいと受け止める人は、
アメリカの大統領選挙で不正はあり、コロナワクチンの有効性・安全性は疑わしく、ウクライナは問題だらけの国家で肩入れすることが日本の国益に適うとは思わない。
私の理解の範疇で各トピックで政治家、政治評論家を分けると下表のようになる。
不正はなかった | 不正はあった | |
米国大統領選挙 | KAZUYA、奥山真司、上念司、ケント・ギルバート | 山岡鉄秀、渡辺惣樹、坂東忠信、掛谷英紀、我那覇真子、馬渕睦夫 |
有効・安全 | 有効・安全でない | |
コロナワクチン | KAZUYA、奥山真司、上念司、ケント・ギルバート、渡邉哲也、小野寺まさる、朝香豊、生田よしかつ | 山岡鉄秀、坂東忠信、参政党、掛谷英紀、我那覇真子、百田尚樹、有本香、Dr.苫米地、馬渕睦夫 |
すべき | すべきとはいえない | |
ウクライナを擁護 | KAZUYA、渡邉哲也、百田尚樹、有本香、竹田恒泰、高市早苗、飯山陽、朝香豊 | 山岡鉄秀、坂東忠信、参政党、山口敬之、西田昌司、Dr.苫米地、馬渕睦夫、田中宇 |
2020年のアメリカ大統領選挙以降、後者の立場をとる人を、アメリカ主要メディアは「陰謀論者」と呼び出した。
アメリカ大統領選挙以前は、この「陰謀論者」という呼称の中身が妥当なのかどうか、本当に陰謀論なのか、それとも事実なのか厳しく問われることはなかった。
しかし、アメリカ大統領選挙以降、陰謀論者というレッテル貼りを恐れない言論人が少しずつ増えている。つまり陰謀論というレッテルは言論封じ込めのためのものであり、実際は陰謀論とされるものの方が正しい事もあると考える人が登場しているのである。
それにともなって、日本の保守言論界も後者を受け入れるのか、受け入れないのかで二分されつつある。
虎ノ門ニュース、月刊HANADA、和田憲治氏が手掛けるユーチューブ番組などは前者寄り。
未来ネット、月刊WiLL、文化人放送局、チャンネル桜は後者も許容している。
旧来の日本の保守政治家は前者寄りだった(佐藤正久、高市早苗など)。
参政党が新しいのは、後者の立場をとった保守政党であるからだ。
今後、このグループ分けがどうなっていくかと言えば、後者の人数が増えていくだろう。というのも、時間が経てば経つほど、後者の主張の方が現実を説明できると分かってくるからだ。
ロシアは短期間で負けると多くの識者が主張していたはずなのに、今ではウクライナが勝つと予想する人は少ない。コロナワクチンの危険性や有効性の無さは日々、明らかになってきている。
中国や韓国、日本の左翼の主張を吟味して、適宜、反論していくのが旧来の日本の保守だったが、今後は欧米の主要メディアの主張を吟味して、軽々しく信じないことも日本の保守の要件に入っていくだろう。