参政党は公明党・共産党よりも組織力が強い政党になりそう

初の国政選挙で全国の選挙区に立候補者を擁立し、支部を立ち上げ、選挙を成し遂げた参政党だが、さらなる飛躍を目指しているようだ。

次の衆議院選でも全選挙区に立候補者を立てる方針らしい。参議院の選挙区は45だが、衆議院の小選挙区は289ある。今後は全国に289以上の組織を作って、衆議院選に備えていくようだ。

参政党はNHK党やれいわ新選組よりもむしろ・・

参政党は、NHK党やれいわ新選組に似ているという論評をどこかで見た。

tiktokなどのネット動画で知名度を高めた面が、れいわ新選組に似ている。全国の選挙区に候補者を立てて国政政党要件を満たしにいった点がNHK党に似ていると書いてあった。

確かにそういう側面はあるが、参政党は組織運営の面では公明党や共産党に似てくると思う。私は公明党や共産党に加わったことはないので想像になるが、この両党は比較的組織力が高い。多くの人員が関わっていて、組織的に動いている。

参政党も多くの支部を迅速に立ち上げ、やる気のある人には多くのタスクを割り振って実行させている。主要メンバーは40代から50代の子育てが一段落した人たちだろう。経済的には中流から中流よりやや裕福な人たちが多いと思われる。こうした人達が今後ドブ板的な活動を行なっていくようだ。

私は自民党の党員になってみたことがあるが、なっても別に何の活動要請も受けなかった。選挙前に自民党の広報誌が送られてくるくらいのものだ。正直ぬるいなと思った。

それに比べて、参政党はやる気のある個々人には積極的に活動をしてもらおうとしている節がある。部活に例えると、

参政党 全国大会常連の私立高校の運動部

自民党 公立高校の地区予選レベルの運動部

くらい雰囲気が違う。

参政党は数年後には公明党や共産党よりも高い運動量を持つ組織を持つことになると思う。これを誰が担当するかというと神谷宗幣氏である。

参政党の組織力の高さを示す例

1.選挙ポスターを公示から2日以内にほとんど貼り終えていた

参政党は全国の選挙区で公示から2日以内に選挙ポスターを貼り終えていた。

2.参院選の選挙活動最終日に5人の比例候補者が東京都で別々に演説を展開していた

↓参議院選の最終日の演説スケジュール。五人の全国比例の候補者が、東京でバラバラに動くというもの。これをできたばかりの政党がまわせるのはすごい。運営を担当している人たちの能力とやる気が相当高くないとできないはず。この後、芝公園に集合し、観衆が1万人以上集まった。

参政党内部の雰囲気がわかる動画

↓の動画は愛知県の候補者だったいとうまさや氏と事務局長の神谷氏が、参院選を振り返るものだが、静かだけれどものすごく張り詰めた雰囲気がある。後ろ向きなことを一切言えない雰囲気だ。

↓の動画は千葉県の支部長とユーチューバーの藤江氏が語る動画だが、多くの活動が割り振られていることがうかがえる。

↓開票日の大阪事務所内部の動画。大阪の候補者のコミュ力の高さがすごい。運営に携わっている人たちの年齢や性別がわかる。40代~50代の人が多く、男女比は女性が多めだ。

ゆるふわとはかけ離れた組織力を見せつけるであろう参政党

最近の日本では、「ずぼら」とか「ゆるい」とかが受けているが、参政党はそういうものとはかけ離れた組織をたくさん作って運動をさせようとしている。数年後にはびっくりされるだろう。

参政党はオーガニック右翼、スピリチュアル右翼などなど色々な呼び方をされているが、参政党の組織運営はドラゴンボール風に言えば戦闘民族的だ。ネット上で動画が拡散だけではなく、強烈なドブ板的活動を実行する組織力が際立つようになるだろう。