ネットで何か調べるといつの間にか何か売りつけられている社会

グーグル検索の結果が、アフィリエイターの書いた記事だらけに!?

何か知りたいことがあるとき、グーグルで検索しますよね。そうすると、グーグルが精査した良質な記事から順番に検索結果に表示されます。

グーグルの良質な記事の基準は、おそらく下記のようなものだと思われます。

  • 内容が正確か
  • 内容が網羅的か
  • 内容に重複がないか
  • 内容に新規性があるか
  • 誤字脱字がないか
  • 見出しやタイトルはきちんと使われているか

その他にサイトの更新頻度も検索結果に影響を持つと思います。

※話が脱線しますが、内容がパクリかパクリじゃないかを検索結果にどう影響させるかが今後はトピックになってくるはずです。というのも、キュレーションサイトに内容をパクられたサイトが、キュレーションサイトより低い検索順位になっていることが往々にしてあるからです。2chのweb関係の板では、DeNaのキュレーションサイトに対する恨み節が頻繁に書かれています・・。

最近、グーグル検索して何か調べようとすると、ある程度、検索ボリュームがあるワードについては、アフィリエイターが書いた記事が上位に出てくることが非常に多くなったと感じます。以前より絶対多くなったと思います。

アフィリエイターはグーグルが好む様式で記事を書き、検索結果の上位に表示されることを狙います。人がたくさん見に来てくれれば、アフィリエイターはクリック報酬型でも成果報酬型でもアフィリエイト収益を得やすくなるからです。

それだけならまだしも、記事を「ふんふん、なるほど」と読んでいくと、非常にナチュラルなかたちで何か買うことを薦められることも多いです。

身辺雑記!?役に立つ記事!?物販誘導記事!?

先日、「湿度 高い 鼻づまり」というキーワードで検索しました。湿度が高いと鼻づまりになりやすいのか、鼻づまりを防ぐのか調べたかったからです。で、検索結果の上位に表示された下記の記事を読みました。

鼻づまり解消法!寝るときも一瞬で子供の鼻がスッキリ!

読んでいただければわかりますが、まずは自分の身の上話から始まり、読者の警戒感を解いています。それから、著者が調べたという「鼻づまり解消法」が紹介されます。身辺雑記風の語り口で記事は進み、最終的に加湿器をすすめるリンクが表示されます。a8とURLに入っているので、ファンコミュニケーションズのアフィエイトですね。記事の合間には、アドセンス広告が入っています。

この記事を読んで驚いたのは、身辺雑記風の語り口と、検索に強そうなお役立ち記事と、物販誘導のミックスのうまさです。身辺雑記風に書かれているので、「いかにもアフィリエイト」なサイトを読んでいる感覚はわきません。著者の紹介する「鼻づまり解消法」も知識として有用そうです。で、自然な流れで、最後に加湿器の物販アフィリが入っている。無理にセールスマンに物をおしつけられているような感じがしないので、感謝の気持ちで物販リンクをクリックしてしまいそうです。

何が言いたかったかというと

この記事で書きたかったポイントは、

  • 検索結果にアフィエイターの書いた記事が出る割合が日々増えている
  • アフィエイターはグーグルに好かれる書き方をしている(提示される知識が正しいかどうかは疑問符がつくが)
  • 一部のアフィリエイトサイトは、アフィエイトではないような文体で書かれていて、読者にセールスを受けていることを感じさせない

でした。

アフィリエイトサイトが検索上位に出てくるのは悪いことではありません。アフィエイト収入をインセンティブにして、アフィリエイターは需要のある問いの答えを調べ、わかりやすく読者に提示します。この行為は、世の中をよくしているでしょう。

ただ、記事に書かれている「知識の正確性」が担保されてほしいなとは思います。グーグルに好まれる書き方をしているから上位に表示されているだけで、記事が提示する知識が間違っている可能性があります。

あと、

アフィリエイトを目的に書かれていること

が素朴な読者にわからない形で記事が書かれていてもいいのかな?と思ってしまいます。

ちなみにこのブログは、アフィリエイト目的6割、承認欲求&自己主張欲2割、惰性2割で書かれています。