世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術という本を読み終えた。著者はカナダ人の医師で、飛び級で米国の大学で医学博士を取得した後、病院に勤務。その後、独立してエグゼグティブ相手に健康に生きるための方法をコンサルする会社を立ち上げた人物。
私は著者の主張にかなり説得力を感じ、かつ現代の日本人の食生活は問題含みだと思ったので、この書籍の主張を箇条書きにしてみた。
- 糖質摂取はやはりよくない
- 糖質を取ると脳の働きがいまいちになる
- 糖質の摂取が生活習慣病の増加を招いている可能性が高い
- 糖質には中毒性があり、一度摂取すると摂取し続けてしまう。
- 糖質は満腹感を伝える物質の働きを阻害するので食べすぎを招く。
- 炭水化物は野菜や果物に自然に含まれるもので十分。
- 人間の体には2種類のエネルギー貯蔵タンクがあり、一つは糖質系、もう一つは脂質系。現代人の生活は「シュガーバーニング」の人が多いが、「ファットバーニング」に変えた方がよい。
- 体をファットバーニングの状態にするためにお勧めなのがプチ断食。
- 食事の中心はタンパク質と脂質がよい。
- 油(脂質)の摂取は悪いと言われてきたが、実はそうではない。
- いいアブラを取ると体も脳も良くなる。
- いいアブラとは、オメガ3やオメガ6を含んだもの。加工過程が少ない自然に近いもの。
- アブラも特定の種類に偏ること無く摂取した方がいい。
- アブラ多めの食事は高カロリーになるが太りにくい(いいアブラであれば)。
- オメガ6とオメガ3の摂取量はバランスが大事。4:1が理想だが、現代人の食事はオメガ6の比率が高くなっているのでオメガ3を意識的に摂るとよい。
- 悪いアブラの代表例はトランス脂肪酸で、米国では禁止されたが日本では野放しになっている。
- 加工された油もよくない。サラダ油やキャノーラ油など。
- トランス脂肪酸を多く含むのはマーガリン、ショートニング、揚げ物など。
- アブラを加熱して料理するときは、トランス脂肪酸に変化しない飽和脂肪酸(ギー、バター、ラード、ココナッツオイル)を使うとよい。ただ原則としてアブラは加熱しないで摂取するほうがいい。
- いいアブラは運動の2時間後に摂取すると非常に体にいい。
- 魚を食べるときは水銀を多く含有している魚に気をつけろ。
- 遺伝子組換え食品は摂らないほうがいい。
- 果物はベリー系がおすすめ。
これらの主張がこの著者一人になされているのであれば、本当かな?と思いたくなるが、同様の本は様々な著者が出しているので大筋で正しいと思う。
というわけで、最近広まってきた糖質制限以外に「いいアブラ」の摂取を勧めるこの著書、読んで損はないと思う。