日本一を目指せるのはスポーツだけ?
私、三十代後半になってもヤンマガ、スピリッツ、モーニング、イブニング、スペリオールあたりを立ち読みしているんですよ。恥ずかしながら。
それだけ読んでいるなら、最近の漫画事情にさぞかし詳しいのだろうと思われそうですが、そんなことはなく、年をとってきたせいか、知らない漫画家の作品を読むのが億劫になってきていて、最近ようやく「あさひなぐ」という漫画に気が付きました。
旭という名前の女の子が、高校から薙刀を始めて成長していくというストーリーなのですが、本人の努力を厭わない性格や、強い先輩や指導者に恵まれたこともあって、いつの間にか日本一を目指しています。
実際にスポーツで日本一になるというのは、分野によって差はあれど、簡単なことではありません。本人の資質、いい指導者、競技を始めた年齢などがうまく噛み合わないといけません。しかし、本当に才能のある人ががんばれば、日本一や世界一に到達することも不可能ではありません。スポーツには一介の初心者が「ビッグになれる」かもしれないという点で、非常に夢があります。
そして、日本一になれるかもしれないと思って努力しながら生活するのはかなり楽しいことではないでしょうか?
しかし、こういう日々を過ごせるのは、たいてい学生の間だけということになっています。「あさひなぐ」の作中でも、顧問の先生たちが、生徒の生活を見て、しがらみなしに純粋に上を目指して努力する日々を送れるのは学生の間だけだという意のことを言っています。
経済活動でも日本一を目指して生きるには!?
私たちの大半は、学生生活が終了するのと同時にスポーツにコミットする時間を減らし、経済活動を主として生活するようになります。
経済活動というのは、簡単にいうと生活の糧を得る等のためにお金を稼ぐことです。学生時代にスポーツで日本一を目指してきたように、経済活動でも日本一を目指して生活できれば日々に張り合いがでるかと思います。しかし、経済活動とスポーツ競技には明確な違いがあります。
スポーツ競技の場合、皆が平等の権利(勝てば上に行けるという意味での平等)を持つプレイヤーとして参加します。
経済活動の場合は、資本家と雇われの2つの立場があり、後者の場合、どんなに成果を出しても基本的に報酬は変わりません。もしも経済活動の日本一が、「日本で一番の資産家になること」であるのであれば、雇われの立場で経済活動に参加している間は、日本一を目指すことは不可能です。優れたパフォーマンスを経済活動であげられたとしても、報酬はさほど増えないからです。
あさひなぐに出てくる先生方の言説もそうですが、一般的な大人が言う、大人の生活というのはこれまで「雇われとして生きること」を意味してきました。
しかし、実際には経済活動にも、日本一を目指せる、資本家としてのルートがあります。資本家とは、自分が出資して起業したり、株式や不動産を保有して報酬を得る立場のことです。「雇われ」の立場と違い、失敗すると損をしますが、成功したときの報酬は青天井であり、遅れてやってきた初心者も日本一を目指すことが可能です。
上を目指してどこまでも頑張りたいという大人は、雇われとして生きるだけでなく、資本家としての立場も選ぶほうが精神衛生上いいと思います。
もちろん、経済活動以外で上を目指して生きる、という選択肢もありえますが、どうせ毎日一定の時間を経済活動に捧げるのであれば、経済活動でも上を目指したほうが楽しいのではないでしょうか?
株式投資の世界では、すでに100万円程度の資産でスタートした「普通の人たち」が、資産100億を突破するようになってきました。私の資産はまだまだ多くないですが、いつかは私もこういう人たちに追いつきたいと思って生活しているので、「あさひなぐ」の主人公のように精神衛生上いい感じで生活しています。金持ちになって何か買いたいというのではなく、資産を増やす天下一武道会トーナメントでもっと上に行ってみたいという感覚です。
このブログを以前から読んでいる擦れっ枯らしの株式投資家には、たいして意味のない記事ですが、何かの偶然で、やる気はあるのに金銭的に満足できる報酬を得られていない「雇われ」の人がこの記事を読むことがあれば、ぜひ資産家ルートでも経済活動に関わってみてほしいと思います。
資本家として経済活動に参加できれば、大人になっても日本一を目指して生きることができますよ。