塩漬けマン氏の中国観はおかしい

私は中国ウォッチャーでもないし、軍事の専門家でもないが投資家塩漬けマン氏の中国に関する記述は変だと思う。

塩漬けマンの株奮闘記の4/5の記事に中国についての詳細な記述がある。

日本市場小反発

一部引用すると、

(朝鮮半島有事は)後付けで下がる理由にされただけで、これがなくても下がってるという認識ですし、実際の武力衝突には至らないと思っています。

なぜなら、絶対に北京政府が朝鮮半島有事を許さないからです。武力衝突になったら、自動的に人民解放軍の北部戦区が義勇兵として参戦します。
※これは確定事項です。北京政府には北部戦区を止める事は出来ません。

中国は朝鮮半島有事を許さない、その理由は人民解放軍の北部戦区の人たちが、中央政府の言うことを聞かずに北朝鮮の味方として動いてしまうからだと言う。

確かにそういう「北部戦区と習近平は不仲である」という説を流している人はいるが、その説を「確定事項」と書いてしまうほど信じてしまうのは危険だと思う。

北部戦区の人は、「朝鮮戦争を通して北朝鮮とは血の盟約がある」とも書いているが、朝鮮戦争から60年以上経っており、それぞれの中の人も入れ替わっているのだから「血の盟約」とやらが存在するとは思えない。中国人は非常に功利的であるので、なおさらそんな金にならないもののために中央の反目にまわるはずがないと思う。

仮に北部戦区=北朝鮮一心同体説が本当だったとしても、トランプは中国が協力しないならアメリカ一国で北朝鮮問題を解決すると宣言しているのだから、中国が朝鮮有事に反対したとしても、米軍の北朝鮮攻撃は起こりうると考えるのが自然というか保守的な見積もりとなるのではないか?

他に変だと思ったのは、

2015年「東北の虎」と呼ばれて旧瀋陽軍区で影響力を持っていた徐才厚が腐敗・汚職調査で失脚死亡(暗殺?)された時はその配下800人がクーデターを起こしています。

この800人がクーデターを起こしたという記述。クーデター未遂があったかもしれないという記事は検索するとみつかるが、はっきりクーデターがあったとは書いていない。あくまで噂である。

下の記述も変だ。

旧南京軍区は勝手に尖閣諸島にちょっかい出しています。旧広州軍区は勝手に南シナ海進出をしています。

※こいつらが尖閣や南シナ海で勝手に問題起こすたびに、北京政府の外務省のスポークスマンは状況知らないのに、苦しい会見をしなければいけないので可哀想。だって「勝手に人民解放軍がやったから知らない」なんて統治能力を疑われるので死んでも言えないですもんね。

中国は政府の公式見解として尖閣は中国の領土だと言っているので、尖閣への領海侵犯等は、旧南京軍区が勝手にやっていることではないだろう。

南シナ海進出についても、中国は九段線の内側が自国の領土だと主張し南シナ海に進出して、海上封鎖されないようにしているのだから、旧広州軍区が勝手に進出しているという記載は変だ。

kudansen

画像引用元:https://thepage.jp/detail/20160720-00000006-wordleaf

下記の文章も変。

それにそもそも、半島有事起こっても、誰も得しないですもんね・・・

米国にとっては、狂った独裁国家が米国に届きうる核ミサイルを開発するのは絶対に防ぎたいので、多少のコストがかかったとしても北朝鮮を叩くのにはメリットがある。

この記事のコメント欄を見ると、塩漬けマン氏の記述を褒め称えるものばかりで、危なかしいと思い間違いだと思われる箇所を指摘した。

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