幸福実現党の政策はかなりまとも

幸福の科学の政党、幸福実現党の政策は結構いいと思う。ところどころに出てくる宗教臭さを排除すれば、日本でもっともまともな政策案を持つ党になれるかもしれない。

なかでも国防、外交に関する政策方針がかなりいい。どんなことを提案しているかというと

• 憲法9条を改正して国防軍を組織する
• 憲法改正前までは有事への備えとして中国・北朝鮮は憲法9条の対象外とする
• 自衛隊の行動規定をポジティブリストからネガティブリストへ変更する
• 安全保障上重要な土地の取得を規制する
• スパイ防止法を制定する
• 緊急事態法を制定する
• 有事に備えて全国に核シェルターを作る
• 非核三原則を見直し核の持ち込みを許可する
• 防衛費を2倍にする

自民党の安倍総裁は憲法9条に3項を追加して自衛隊の存在を明記する案をだしているが、自衛隊よりも国防軍の方がいい。9条の2項を残すのも不合理である。Hanada2017年7月号で柿谷勲夫氏が「憲法『自衛隊』明記は改悪だ！」という文章を書いているが、なぜ日本だけ軍隊を持ってはならず、交戦権を捨てなけれならないのか意味がわからない。

通常の軍隊は、ネガティブリスト（してはいけないこと）を持っていて、それ以外のことは国防のために何でもやるが、自衛隊はポジティブリスト（してもいいこと）に載っていることしかできないから行動が非常に制限されている。これではいざという時に、自衛隊が行おうとしていう行為がポジティブリストに含まれるのか含まれないのかを判断しなければならず不合理である。自衛隊がすべきことを全てポジティブリストに書き込むというのも無理がある。

安全保障上、重要な土地の取得を規制するのは当然だ。現政権も早く行動に移してほしい。

スパイ防止法も当然必要だ。自民党は公約にスパイ防止法を入れていない。

緊急事態法というのは、大地震などの有事の際には普段禁止されている行為もできるようになるという法律のことだ。他人の自動車を勝手に動かしてはいけないが、大震災の際には道路を通れるようにするために道を塞ぐ自動車を勝手に動かしてもいいようにした方がいい。日本には緊急事態法がないので、東日本大震災の復興で手間取ってしまった。

国が主導して核シェルターを全国各地に作るのも賛成だ。ミサイル防衛システムは完璧にミサイルを撃ち落とせるわけではない。

核の持ち込みを許可するのも抑止力向上につながるので賛成だ。

日本の防衛費はGDP比1％程度であるが、2％程度が先進国の平均である。なので防衛費を2倍にするのは普通のことだ。やってほしい。

その他の政策案はこちらのリンクにあるが、宗教色の強い提案をゼロにすればかなりまともな政党になるので、宗教色をなくしたほうがいいと思う。同じく宗教がバックにある公明党よりも幸福実現党の方が日本に必要な政策を提案していると思う。

投資家にとっては嬉しいことに、株の譲渡益及び配当への課税をゼロにし、贈与税・相続税も廃止をうたっている。株価にはプラスの政党である。

現状、国会議員はゼロのようだが頑張って議席数を増やして欲しい。

桜井誠の日本第一党はどうか

桜井誠が党首の日本第一党の政策も見てみる。こちらに政策案があります。

日本第一党の政策案でよいと思えたのは下記の点。

• 憲法に国軍保持を明記
• 自衛権をポジティブリストからネガティブリストに変更
• 核シェルター群を持った都市機能の建設
• スパイ防止法制定
• 小中高には飛び級制度を設け、大学は規定単位の履修が終われば早期卒業を認める
• 自虐史観教科書の一掃（近隣諸国条項の撤廃）
• 原発再稼動で産業の安定を確保する
• 各テレビ局の安価な電波使用料にオークション制度を導入する
• 安楽死を合法化する

日本第一党の政策にはいい点も多いが、全般的に中二病臭がし、外国人嫌いを前面に出しすぎである。これでは選挙で勝ちにくいのではないか。自分たちの価値観を表現する方法を洗練させたほうがいいと思われる。

日本の国益を考えて行動している党だとは思うので、少数ではあっても日本第一党の議員が増えると面白いとは思う。民進党や共産党、社民党よりはましな政党である。