二-1.国際連盟の起源とユダヤ人

本書をしたたむるにあたり、ユダヤ民族を理解する必要上、ユダヤ民族の歴史的の観察およびシオニズムならびにユダヤ人の世界分布の現況等について述べるのが順序であるが、これらは一般的事柄であるから、逐次に後から述べることにして、まず今日の我が国の非常時を招来し、当時吾人の耳目を衝動したところの、かの国際連盟の日支交渉問題における、ユダヤ民族の活動振りを知り、もってその勢力の一端をうかがうことにする、それにはまず国際連盟の起源とユダヤ関係から述べねばならぬ。

世界大戦において、参戦諸国はことごとく疲弊困憊し、彼の世界的経済恐慌も畢竟この大戦の結果にほかならなかった。しかるにこの世界大戦において、非常なる飛躍をなし、莫大なる利益を獲得し、断然その勢力を伸長したものがある。これは申すまでもなくユダヤ民族である。大戦間の戦時利得の大部は、ほとんど米国に集められ、米国は世界の大成金国になったが、この米国の戦時成金の73%は、実にユダヤ人であったのである。しかも欧州諸国のユダヤ人も、各国民の疲弊に反比例して肥ったのであるから、世界大戦はユダヤ人の金庫に金を集中したといえよう。この財的勢力の増大と並行して、国際政治上におけるユダヤ勢力は、一躍台頭した。

まず世界平和会議において、欧州諸国の英仏の連合国側からも、ドイツ、オーストリアの同盟国側からも、代表者、委員、および顧問として驚くべき多数のユダヤ人が参加した。国によっては委員のほとんど全部がユダヤ人から成っておった。したがってこれを見たフランス人は「このパリの平和会議は、コウシア会議だ」と評した。すなわちコウシアというのはユダヤの精進料理の名前で、平和会議をユダヤ会議と評したのである。またイー・ジェー・デイロン博士はその著「平和会議裏面物語」に、

「読者中にこういったなら、不思議に思う人もあろうが、アングロサクソン民族背後の真勢力は、実にセミチック民族(ユダヤ民族)であることを確信した・・」

と述べ、さらに、

「各代表は米大統領の提案した宗教的差別問題、特にその提案の動機を不思議に思った、しかしこれは大統領が、諸小国に課した少数者保護の手段で、実に東欧諸国に散在するユダヤ人の歓心を求めようとする秘策であったのだ。遂に各代表は、パリに蝟集したユダヤ人が、その計画を実現するために立案して、これを強要したものであることを看取した・・ かくて世界は、表面アングロサクソン民族により支配せられているようであるが、実は該民族はその内部において、交互にユダヤ人に左右せられているものである云々」と述べている。

平和会議当時のありさまが既に右の通りである。したがってこれから生まれた国際連盟が、ユダヤ勢力と無関係なことはありえない。実に国際連盟は米国大統領ウィルソンによって唱導提議せられたのであるが、このウィルソンの秘書役で、ウィルソンに大小となく進言し、裏面において大活動を演じた人物がユダヤ人である。彼は「米国のヂスレリー」と呼ばるるバーナード・エム・バラチという有名なアメリカユダヤ人であって、米国人は彼を超ユダヤ人といっている。しかし米国あたりの噂では、ウィルソンは、この米国ユダヤ執政官バラチの傀儡で、また国際連盟なるものは、もともとバラチ等のユダヤ人と、フリーメーソンの人々によって提言されたものであると言っている。

そこでユダヤ人が提言した国際連盟に対し、ユダヤ人自らはこれをどう解釈しているか、1925年(大正14年)11月15日発行のヴュー・ジュネーヴ紙に記載された「ユダヤ人と国際連盟」と題する、ユダヤ人の書いた記事によると、

「・・・・その指導精神からして国際連盟は、イスラエルの運命に二重の関係がある。国際連盟は国際問題の平和的解決の機関であるからして、国際民族たるこのユダヤ民族より以上の確固たる支援を受けることは出来ない。しかしてユダヤ民族の国際主義は、イデオロギーではなくして現実の問題であり死活問題である。・・吾人は国際主義の最初の具体的提案者であった・・・・国際連盟は、ユダヤ民族がその全世界へ離散以来、民族生活の根底を成している事柄を、政治的に実現するものである」

と、この記事によると、その成立のいかんを問わず、少なくもユダヤ民族の国際連盟に対する根本観念は明瞭に現れている。

また事実において、国家を持たないしかも全世界に分散居住するユダヤ人にとって、ユダヤ政策実行のために、この国際連盟がいかに便利なものであり、かつユダヤ人がこれを利用しようと努力することは、彼らとしては当然のことであると思う。

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