三-2.フリーメーソンの目的

フリーメーソンの理想は、自由、平等、博愛の人道的の言葉をモットーとして、世界をデモクラシー化し、ここにフリーメーソン主義による世界平和を建設しよう、というのであるようであるが、この主義の実行さるるに当たって、世界にいかなる作用を及ぼしたであろうか。

米国における英国移民の革命的独立戦争を始めとし、フランス大革命、ロシア、ドイツ、ハンガリー等の諸革命は、すべてこのフリーメーソンの活動であると認められている。例えば米国はジョージ・ワシントン以下代々の大統領はほとんどフリーメーソンの錚々たる人物であり、ハンガリーのハプスブルグ王家転覆に活動した人物は、99%までは、ユダヤ人であったと同時に、彼らはフリーメーソン結社の社員であったのである。

支那の帝国を崩壊させたのは、なにも外国人が直接活動したのではないが、よく観察して見ると、帝国転覆に最も大なる役割を演じた大革命家孫逸仙は、フリーメーソンの世界的巨頭に挙げられている。したがって支那における革命思想の本源は、このフリーメーソンの思想に胚胎しているということを否むことはできない。

世界大戦は、フリーメーソンの一大事業であったとみなされている。すなわち1914年6月28日、オーストリア国皇儲フェルヂナンド大公は、サラエボにおいてセルビアの一青年のために暗殺され、ここに世界大戦の口火は点火されたのであるが、暗殺者に爆弾を交付したタンコシツ少佐も、また暗殺者にブローニングを手渡ししたチガノウィチも、共にフリーメーソンの結社員であったことが、その裁判の結果により明らかになっている。またこの大計画は、1912年既にフランスの大結社において決定されておったと言われている。

この世界大戦の結果、欧州の諸国の帝冠はほとんど全部墜落せられ、フリーメーソンの理想とする共和国が出現した。そしてついに世界大戦後の平和会議もまたフリーメーソン式条件によって、解決せられたとみなされている。

米国大統領ウィルソンは、フリーメーソンの結社員で、相当上層階級に位置する人であるが、ウィルソンの平和条約14ヶ条は、フリーメーソンの目的に、適応したものであると言われている。例えば第4条ミリタリズムの廃止、第8条アルサス・ローレンスの還付は、共にフリーメーソンのあらゆる機会において、要求したところである。第9条イタリー国境の改正に関する事項は、フリーメーソンの大棟梁マッチニーが既に30年前にこれを提唱し、世界フリーメーソン社員が、主義上同意したものである。なお最後の第14条たる各国の合同(国際連盟)は、全くフリーメーソン式の事項で、過去30年間フリーメーソン会議において、詳細に研究されたところである。

そこでフリーメーソンの目的は、表面は前に述べた自由、平等、博愛であるが、その最後の目的は、君主政体を廃止し、フリーメーソンによる世界共通の共和国を建設することである。すなわち言い換えれば、政党政派が自ら天下を取り、もって主張する主義政綱により、政治を行うことを考えているのと同様である。

これを要するに、フリーメーソンの思想は、ユダヤ思想に胚胎するところ多く、現在のフリーメーソンはユダヤ人によって掌握され、しかしてその理想は、共和国の建設にあるのである。ゆえに彼らにとって帝国なるものは、最も忌むべきものであり、かつその主義に合しないもので、いわゆる最も厄介な大障害、すなわちフリーメーソンの敵であるとみなさるるが当然である。

今や全世界には、英国のごとき真の主権なき帝国が、若干残っているが、真の帝国として現存するものは、東洋の一角に毅然として聳ゆる、我が大日本帝国あるのみである。もしも前述せるフリーメーソンの目的にして誤りなくば、フリーメーソンの大風は、まともに我が帝国に吹きつけられつつあることを、我々は覚悟せねばならない。

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