LEC自習室放浪記(勉強の効用、投資のすごさ)

20代中頃、私は貧乏で友もなく恋人もいなかった。でたらめな就職と転職をしたせいで手取り18万円の職について家賃4万円の木造アパートに住んでいた。そのアパートにはシャワーの無いCF型の風呂がついていた。髪は台所温水器で洗った。

台所温水器

台所温水器

社会に出てすでに5年程度経過し、自分がやれるのはコミュニケーション能力をそれほど活かさなくて済む事務系の仕事しかないと思い込み、簿記や労務関係の勉強をしていた。勉強をして資格をとることぐらいしか突破口が見当たらなかったのだ(※今考えれば、プログラマーを目指したほうがよかった)。

休日は資格の学校LECの自習室に朝から行っていた。当時は、一度授業を受けたことがあれば、その後も自習室を無料で使えた。

毎週同じ教室に通うのも何なので、時には家から遠いLECにも通った。そうやって気分転換していた。

高田馬場校

最寄りのLECは高田馬場校で、当時は栄通りの近くにあった。電卓使用できる教室とできない教室に分かれていた。休日は朝からここに来て、夕方までいた。

勉強に飽きると下落合図書館に行って雑誌を読んだ。夕方になると歌舞伎町まで歩き、バッティングセンターで打撃練習をして家に帰った。

記憶力を高めるために、当時はエスタロンモカを頻繁に飲んでいた。

この学校では簿記三級講座を受けた。簿記二級も取得し、一級の勉強もしたが資格は取るところまでいかなかった。社会保険労務士資格に2回めで合格した。

その後行政書士やマンション管理士の勉強に挑戦したがむなしくなってやめた。

新宿校

今もエルタワーにある新宿校で、税理士資格の講座に申し込んだことがある。しかし途中で行くのをやめてしまった。

税理士資格は計算問題も難解で、筆記試験もつらく受かる気がしなかった。

税理士資格の勉強のポイントになる部分は、当時、どこの出版社も市販していなかった。だから税理士資格を諦めてからも、資格スクールのテキストを仕事のためにヤフオクで買ったりしていた。

新宿校では、元旦にはLECのボス、反町氏の講演があった。

エルタワーの洗面所からペットボトルに水を汲んで飲んでいたら、知らないおじさんから、その水飲めるの?と聞かれたことがある。

渋谷校

映画館の隣のビルに渋谷校はある。あまり広くなかった。

水道橋校

東京ドームの逆側にあった。

飯田橋校

飯田橋校は今はなくなってしまった。神楽坂の近くにあった。古い映画館が近くにあったように思うが検索しても出てこなかった。

中野本校

当時は中野校には自習室はなかった。LECが経営していた人材派遣会社の面接に行った。

短期間、記帳代行の会社で派遣社員として働いた。派遣先の社員は、LEC経由でくる人は真面目で優秀な人が多いと言っていた。

立川校

立川の自習室はこじんまりとしていた。ここにも何度か来た。


当時、勉強すれば金持ちになれると本気で信じていたわけではなかった。しないよりはましだが、普通の資格取得で年収がそんなに上がったりするわけではないことに気付いていた。

日雇い派遣大手のグッドウィルが騒がれていた頃だったが、社会保険労務士の資格をとっても意味ないだろうなと思いつつ勉強をしていた。

資格をとった後、転職をしたがあまり給料は上がらなかった。しかし、転職しないよりはましだった。その転職時にいくつかの資格を持っていたことはプラスに働いたが、資格そのものは仕事に役立つことはなかった。

転職を頻繁におこなうと自分の価値を下げる。しかし、今いるところに留まっても未来はない。得意なことは勉強。しかし自分が勉強して取れる資格で自分の運命を決定的に変えることはできないように思える。転職後はそんな状況になった。

勉強は続けたが、資格取得にはこだわらずに興味の赴くままに勉強をした。あいかわらず友もなく恋人もなく残業もなく、暇だった。

高校数学の復習をして、大学の数学の初歩地点まで勉強した。韓国語を学んで一番簡単な資格を取った。

コーポレート・ファイナンスを読んで、ようやく資本主義の仕組みがわかったような気がした(当時、テレビは会社は株主だけのものではなく、ステークホルダー全てのものだという主張をしていた・・)。

中国人とつきあい始めて、中国語を学び、中国の会計を学んだ。これを元に転職したとき、給料がもっとも高くなった。

先日、廃刊になるというビッグ・トゥモロウ誌から、「投資に活きる勉強」のテーマでインタビューを受けた(2017年12月号)。

勉強だけで投資に勝てたり、会社員としてのグレードが上がるわけではないように思うが、やはり勉強はやらないよりはやったほうがよい。資格取得のように、パッケージになった定型的な勉強もいいが、そうでない勉強も役に立つ。投資に関していえば、理論だけでなく実践から学ぶことも重要だ。

投資は学んだことをダイレクトに成果に反映できる数少ない分野なので、もっとも学ぶ価値が高い。投資金額が大きくなれば、少しの利回りでも大きな金額を得ることができる。元本が100億あれば、利回りが1%でもリターンは1億なのだ。こんな分野が他にあるだろうか?成果を複利で運用できる分野があるだろうか?

株式投資にたどり着けてよかった。これがなかったら今でもLECの自習室を放浪していたかもしれない。

投資周辺分野
  • 簿記(会計)
  • コーポレーファイナンス
  • 行動経済学(行動ファイナンス)

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コメント

  1. ななしの浪費家 より:

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