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一投資家の視点から見た安倍首相(と黒田総裁)の評価できる点

      2017/08/18

主に左翼よりの人に安倍首相がきらいな人が多いようです。そこまで悪く言わなくてもいいのでは?とツイッターなどで悪口を見ていて思います。

安倍首相が将来の戦争をひきおこすきっかけをつくるのではないか!?と思われているのかもしれません。

冷静になって考えてみるに、将来日本がクレイジーな戦争を開戦して、一般市民が駆り出されて戦場で死ぬ可能性は低いのでしょう。実際に戦争をすることは、多くの先進国にとってメリットよりデメリットが多いはずです。北朝鮮のトップでさえ、本当に戦争になるのは嫌でしょう。

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安倍首相は、それほど頭脳明晰な方ではないと思いますが、それでも日本の政治にとっていずれは決断しなければならないことに一定の方向性を与えたという点は評価していいと思います。

以下、日本が決定しなければならなかったことと、実際の決定についての説明です。

 財政赤字をどのように処理するかに関して方向性を与えた

これが評価できる点です。日本は、主に社会保障費が増大していることから、収入<支出となっており、国の借金が増加しています。

これに対応するために消費税増税が行われていますが、財政赤字を埋めるには今の増税では足りないと言われています。

財政再建に必要な消費税は何%? 「限界」近づく財政 法政大学・小黒一正准教授に聞く

収入を伸ばせないのであれば、支出を削ればいいのですが、社会保障費はほとんど削減できていません。削減する、と言い出せてすらいません。

なぜ、じゅうぶんな増税や社会保障の削減ができないのかというと、選挙で負ける可能性があるからです。多くの国民は、長期的な公益よりも、目先の損得を重視して投票するでしょう。特に収入を年金に依存している高齢者が選挙権者の多くを占める現状では、増税や社会保障削減をかかげた政党が選挙で勝つのは難しいでしょう。

インフレ+低利子率で実質的な債務額を減らす

選挙に負けるリスクにさらされることなく、財政赤字をなんとかできるかもしれない政策がアベノミクスによるインフレ促進、株買い&国債買いだったのではないでしょうか?

インフレ促進は現在のところあまり成功していませんし、今後もインフレを狙った率で起こせるかどうか不明ですが、増税込みで見ると物価は上がっています。

CPIは増税込み表示へ、物価急上昇の印象・消費に影響も

しかし、国債を日銀が間接的に買っているので、利子率は低いままです。実質利子率がマイナスなので、今後、政府債務を実質ベースで目減りさせていけるかもしれません。

世界的な金融抑圧という新時代

日銀の「ゆるやかな金融抑圧」がスタグフレーションを招く

また年金基金に株を買わせることで、株高による資産増と年金支払いの資金源をつくることが狙えます。

 すばらしい方向性を打ち出したわけではないが、誰がやってもこうなったのかもしれない

今後も、日本政府が金融抑圧状態を制御して、うまく国を統治していけるのかどうかは不明です。ただ、何らかの方向性はいずれ誰かが示さなければならなかったですし、民主主義の仕組みを採用している以上、正攻法的な財政再建(増税+社会保障削減)のみで現状打破を目指すことはできなかったでしょう。なので、安倍首相と黒田総裁がやらなくても結局は誰かが今ある方向性に持って行った可能性があります。どうせ決断をするなら、早くやってくれた方がいいです。

 上の政策が決まれば下は対策を練ることができる

中国のことわざに「上に政策あれば下に対策あり」というものがあります。国に政策があれば、国の下にいる国民にはその政策に対応する策があるという意味だそうですが、国の政策が決まれば、私たちは対策を練ることができます

国の政策は、インフレ、低利子率、(目立たないレベルで)増税、社会保障削減です。こうだとわかれば、どうすれば財産を守ることができるのか、個人は対策を練ることができます。こういう風に、国の政策を方向づけて、個人が対策を建てられるようにしたという点で、安倍首相は評価されていいと思います。

この決断は、その方向性を将来覆すことが難しいので、今後の日本に長い期間影響を与えるでしょう。

 - エッセイ

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