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本流の学者池尾和人氏がインフレの発生時期に言及した記事

   

さまざまな人が日本の財政赤字の副作用を予想しています。円や国債の暴落、インフレなどが言及されています。

今回、とりわけアカデミックな学者の池尾和人氏がインフレの発生時期について、インタビューのなかで言及していて興味深いので、メモも兼ねてダイジェストで紹介したいと思います。池尾氏のこれまでの著作(連続講義・デフレと経済政策 アベノミクスの経済分析)でも、インフレの発生時期について言及しているものはなかったので貴重な内容かと思います。

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元記事:このままでは将来、日本は深刻なインフレに直面する

国債をあまり大量に発行したら、「国債価格が暴落するのではないか」と言われてきましたが、そんなことはこれまでは全然起きていない。「国債暴落」なんてイソップ童話の「羊飼いと狼」と同じで、オオカミ少年が言っていることに過ぎないと嘲笑する人もいます。でも、この童話では最後には狼が本当に来るんです。永久に狼が来ない、という話ではありません。

私自身も、まだ4~5年、ひょっとしたら10年くらいは今みたいな野放図な財政経済運営を続けていても、日本は今のような経済状態を維持できる可能性の方が高いのではないかと見ています。

しかし、日本の人口動態を考えれば、それ以降、景色は急激に変わっていくと思います。連続的にゆっくりとリニア(線形)に変化していけば、あらかじめ変化に気づきやすくていいんですが、直線的に変わるのではなく、急に様子が変わっていくと想定されます。ターナーさんの議論では、日本の人口動態といった中長期的な視野の問題は全く考慮されていません。今さえよければいいのであれば、ターナーさんの議論に同意できるが、先行きのことを考えると異論を唱えざるを得ないということです。

日本の場合、みんなが貯蓄を取り崩すようになって、預金が純減し始めるのが2020年代の前半という推計と、後半という推計があるんですけど、いずれにせよ中期的には減り始めるわけです。その時に、どんなことが起きるのか。

あと10年くらいすると、家計金融資産の取り崩しが始まる。すると、国は借金を返せと言われることになる。その時にどのようにして返すのか。増税が難しければ、インフレ(による実質的な増税)しか途が残されていない恐れがあります。

インフレが始まる頃には恐らく急速に風景が変わっていくことになると思われるので、物価が1.5倍くらいになっても不思議ではない感じがします。もし数年で物価が1.5倍くらいになるとすると、1ケタといった生半可なインフレ率ではすまないという話になります。要するに、2ケタのインフレは避けられない恐れがあるということです。

ですから、それを回避するためには、最低2020年までに財政規律を回復させていく必要があります。2020年までにプライマリーバランス*の黒字化を図るというのは、「適当な目標」ではありません。人口動態から考えると、2020年は延ばしに延ばした最終リミットです。

あと十数年もしたら団塊の世代が後期高齢者になってくるわけで、日本は2020年代後半位から2030年代、極めて厳しい状況に突入していきます。その時を見据えて、足元でまだ余裕のある今のうちにどれだけ備えられるか、それが勝負です。

※強調は引用者による。

5年後の日本は今とはだいぶ変化しているものと思います。2010年のときから見ると、2015年の今は大変違って見えるでしょうが、2020年は、今を起点にして見るとさらに異質なものになっているでしょう。

経済面で起りそうなことはわかっているので、個人としては対応できるはず・・。

 - エッセイ

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