待つこと(ひたすらホールドすること)もきちんとした仕事(投資)だ

世の中には、コツコツ労働することを神聖視する価値観が過剰にはびこっていると思う。しかし実際には、コツコツ労働することや額に汗して働くことはそれほど重要ではない。誰かのコツコツ労働が月給30万円であるなら、月給30万円の値札がついているというだけで、貴くも卑しくもない。貴いと言われているだけだ。

コツコツ労働が重要だ、という価値観はなぜか投資家の間にもはびこっている。毎月細かいトレードを積み重ねて、月平均で20万円稼ぐ(年間240万円稼ぐ)のも、1-11月まで全く稼がず、12月に240万円一気に稼ぐのも稼得した金額から見れば同じ価値だが、前者が過剰に好まれている。人間は、小さな利益をコツコツ得ることを好むようにできている、と行動経済学のテキストには書いてある。この価値観は意志の力で矯正してもいいはずだ。

獲得する金額は一緒でも、下記のような投資リターンのタイプがあった場合、人間は1>2>3の順で好ましく思う。

  1. 毎月、20万円稼ぎ、年間240万円稼ぐ
  2. 1-11月まで損得が発生せず、12月に240万円稼ぐ
  3. 1-11月まで毎月20万円負け、12月に460万円稼ぐ

直近の生活費がなくて、毎月お金を稼がなければならないというなら話は別だが、当面の生活費分のお金があるなら、どこかのタイミングでどかっと稼ぐ投資スタイルと毎月プラスを積み重ねてコツコツ稼ぐスタイルに、優劣は無い。

銘柄分析をして、いつかその銘柄が上がると思い、購入して、上がる時が来るのをひたすら待つ。

上がるまで何をするんだ?ぼーっとしているのか?と責めたくなる人もいるかもしれないが、ぼーっとしているのである。

存在するすべての時間において、手を動かして何かしていなければならないという考えは間違いだ。

世の中に何も貢献していないじゃないかと責める人がいるかもしれないが、これには様々な反論ができる。

  1. そもそも世の中に貢献する必要がない
  2. テクノロジーが発達したことにより仕事が減り、コツコツ労働で社会に参加しなければならないほどの労働需要がない
  3. ある銘柄をホールドすることで、株価の価格形成に関わって、経営陣にフィードバックを送るという社会貢献をしている

こんなことを書くのは、他の人が発する情報を読んでいると、ぼーっと待機して銘柄を持ち続ける行為が罪深いことのような気がしてくるから、あるいは焦ってくるからだ。そうではないと、自分に言い聞かせ、考えを明瞭にするためにこの文章を書いている。

※株式市場で起きていることをつぶさに勤勉に観察するのはいいことだ。なぜなら、時々市場にはお金が落ちているから。ただ、じっと株式市場を見ているとついつい焦ってしまう。

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