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政治家はantifragileなキャラクターを確立すべき

   

最近邦訳が出たナシーム・ニコラス・タレブの「反脆弱性(Antifragile)」を読んでいます。

タレブはまず脆弱性の反義語は、これまで頑丈、丈夫だとされていたけれど違うのではないかと問いかけます。

脆弱性は、ダメージや経年や変化に対して壊れやすい性質です。頑丈は、ダメージや経年や変化に対して壊れにくい性質です。

脆弱性の反義語は、ダメージや経年や変化から利益を得る性質であるはずだとタレブは考え、それを「反脆弱性」とか「反脆さ(Antifragile)」と呼んでいます。

「反脆弱性」を持つものの例を挙げると、人間の身体があげられます。適度な運動は筋肉や骨を強くします。少量の毒を摂取すると、その量の毒に対する耐性がつきます。逆に身体に刺激を与えず(ずっと運動しないなど)にいると身体は弱っていきます。

他には作家やコメディアンも反脆弱性を持つとタレブは言っています。いい評判だけでなく悪い評判でも、とにかく話題になればその作家の本は売れやすくなります。たとえば百田尚樹氏は、左翼から批判され、講演会を中止に追い込まれていますが本は売れています。講演会も逆に聞きに行ってみたいと思った人が増えたのではないでしょうか?

こういった知名度が重要な商売をする人にとって、悪い噂もいい噂も無いというのはよくないことです。タレブの祖父は政治家になろうとした時に曽祖父にこう言われたそうです「息子よ、お前にはがっかりだ。お前の悪い噂がいっさい聞こえてこない。嫉妬されないのは無能の証だ」。

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政治家もある種の知名度商売というわけです。

私がこのくだりを読んでいて想起したのはもちろんトランプ大統領のことです。トランプ氏は、トランプ氏に敵対的かつフェイクニュース量産のCNNをtwitterで徹底的におちょくっています。

このツイートでトランプ氏の評判が落ちたかというと別に落ちていません。それどころかトランプファンはこれまで以上にトランプに喝采を叫んだことでしょうし、政治に興味のない人間もトランプって面白いなと思ったかもしれません。好意的な興味を持たれ、フォローされるようになると「単純接触効果」で好感度も上がっていきます。

※私はトランプ氏の政策、とりわけ安全保障に関する政策はかなりまともだと考えています。トランプ氏のことを面白芸人のようにとらえているわけではありません。

日本の政治家は、これまでメディアに発言の揚げ足を取られ失脚することがしばしばありました。それに対抗するために、日本人の政治家は清廉潔白な委員長キャラを打ち出している人が多いように思います。

しかし、「清廉潔白な委員長キャラ」は反脆いではなく、脆いです。スキャンダルや失言があると一発で飛ぶ可能性があります。その一方、トランプのような反脆弱性を持ったキャラを確立できていれば、多少のスキャンダルや失言があってもノーダメージかむしろ人気が上がるチャンスになります。

なので日本の政治家は反脆さを確立できるように方向性を変えていくべきだと考えます。

「反脆弱性(antifragile)」を持った政治家になるにはどうすればいいか?

反脆弱性を持った政治家になるための条件を考えてみました。

  1. 面白いトークができる、発言にユーモアがある
  2. へこたれない精神の持ち主である
  3. しっかりした知識の持ち主である
  4. 自分の声を直接国民に届けることができる

反脆弱性を持った政治家になるには、もともと魅力的な人柄の持ち主で、少々メディアに叩かれてもへこたれない精神を持っていて、知識もしっかり身につけている方がいいと思います。しかしトランプ氏を見ていると多少の知識の欠落は問題ないのかもしれません。

メディアを通して発言すると編集されてしまうので、twitterやフェイスブックを使って、自分の肉声を、血の通った言葉を国民に届けるといいと思います。

橋下徹元大阪市長はこの4条件にあてはまりそうですが、1が欠落していたように思います。橋下氏のツイートは好戦的な論争のようなものが多く、ユーモアがありませんでした。今から振り返ると、桜井誠と対談をしようとした時も、すぐに対談を打ち切らず、面白対談に仕上げていれば、橋下氏を評価する層が広がったと思います。

麻生副総理なんかはトークが面白いのでもっと自分の肉声をネットで前面に出していったほうがいいと思います。安倍総理もtwitterで蓮舫をいじるくらいのことはしてみてもいいように思います。安倍総理は、トランプと対談をした時に、「自分は朝日に苦しめられたけれど勝った」というような発言をしましたが、それならその後もそういった発言をユーモアと共にtwitterなどで繰り返して、国民の目を地上波テレビからネットに移行させる努力をすべきだと思います(メディアを通すのはダメです)。

稲田防衛大臣も、大臣を辞める前に自分の血の通った言葉を直接国民に届けた方が今後につながると思います。

メディアの偏向が話題になる昨今、政治家は反脆弱性(antifragile)を持ったキャラクターを確立し、偏向報道で逆に人気を増加させられるくらいの強さを持てるように努力すべきです。

 - 政治

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