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保守になるか左翼になるかの分岐点は地政学的な危機を認識するかどうかだ

   

永江一石氏が「60歳以上が反体制に傾くわけは・・」という記事を書いているのを読んだ。

永江氏は高齢者が反体制的になる理由として

  1. 若い頃に左翼運動が流行ったから
  2. テレビが左寄りで、高齢者はテレビをよく見ているから
  3. 高齢者は年金等が主な収入で福祉を重視するので左翼政党を応援しがちになる

を挙げている(ただし1の理由はほとんど当てはまらないのではないかと書いている)。

高齢者になると年金が主な収入になるので、左翼政党を応援しがちになる。だから今の若い人も老人になると左になるのかも・・と永江氏は予測しているが私はそれは違うと思う。

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今の日本人が保守寄りになるか左翼寄りになるのかを分けるポイントは地政学

永江氏の分析は、地政学的なリスクが日本人の政治志向に与える影響を書いていないが、今の若い世代(≒ネットから情報を得ている人たち)が保守寄りなのは経済政策等の理由からではなく、地政学的な理由から保守に寄っているのだと思う。

ネット上の忌憚のない情報では、日本が侵略のターゲットになっていることが赤裸々に語られている領土面からの侵略だけでなく歴史解釈等を含む情報面でも侵略行為は進んでいると保守は認識している

これらの侵略行為は中国、北朝鮮、韓国が主として行っていると認識しており、実際に、北朝鮮はミサイルで日本を攻撃すると過去に主張しているし、中国は尖閣や沖縄を中国のものだと主張し、領海領空侵入を繰り返している。韓国の一部の人たちは偽の歴史解釈を欧米等に広め、日本の評判を下げようと活動している。

これらの事柄に危機感を覚え、「なんとかしなくてはならない」と感じた人たちが保守に転じている。私自身も、ピーター・ナヴァロの「米中もし戦わば」を読み、中国の軍事的な野心を客観的に提示されて以降、保守寄りになった。

日本の伝統を愛し、天皇陛下を敬愛する保守の方々もいらっしゃるが、最近保守に転じてきた人たちはそういった理由から保守になっているのではなく、他国の侵略行為に対する防衛反応から保守になっている。

日本を(広い意味での)侵略から守るべきだという立場に立って政界を眺めると、それをずっと以前から率先している政治家が安倍晋三氏なのだと気づく。拉致被害者奪還を早くから唱え、日本人の自虐的な歴史観を正し、健全な愛国心を広めるために教育基本法を改正した。日本の防衛を制約する憲法9条を改正するために、国民投票法を成立させた。次は憲法9条に自衛隊を明記したいと主張している。

なので、日本が侵略の危機にあるという認識を持つ場合、保守寄りになるし、安倍総理を応援したくなる。

日本の左翼が愛国心を持ち、国益のために行動するというのであれば、左翼政党を支持する可能性があるが、現状、日本の左翼は日本が侵略の危機にあるとは言わないし、愛国心を持ち合わせてない。

以前、テレサヨ問題にどう対処するかという記事を書いたが、テレビでは日本が侵略されつつあるというニュースは流さない。北朝鮮のミサイル実験、中国の領海領空侵犯についてニュース報道をしたが、それらを真剣にとらえる必要のある重大事としては放送していないように思う。

だから、テレビに洗脳(?)されている人たちの頭の中には、他国の脅威がとても少なくしかインストールされていない。テレビは安倍総理を悪魔化して報道しているので、逆に安倍総理が危機の源泉であるかのようにとらえてしまう。テレビは世の中にはプロパガンダ工作があるという事実は伝えないので、一部の高齢者はテレビの言うがままに左翼化してしまう。

今の若年層の保守は老人になっても左翼にはならない

というわけで、永江氏の記事の内容に一部は同意するが、今の若い世代の保守が年をとると左翼になっていくという予測には同意しない。

日本人に保守が増えているのは、別に資本主義が好きで社会主義が嫌いだからではなく、日本が侵略されつつある危機を直視しているからなのだ。

 - 地政学, 政治

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