緊急事態宣言は解除されたが、人々の過度のリスク回避志向は収まっておらず、いまだに街行く人々の大半がマスクを着けている。滑稽なことに一人で運転している人が車中で着けていたり、一人でマラソンをしている人が走りながら着けていたり、人口密度がスカスカな公園を散歩している人がマスクを着けていたりする。
通常の人(高齢者でもなく、病気を有してもいない人)は、コロナウイルスに罹患しても死亡までいく可能性はとても低いとわかってきたのだから、通常の人はどんどんマスクを着けるのを止めていくべきである。
マスクの着用は、「マスクを着用しなければならない」という必ずしも適切でない同調圧力を強化し、コロナウイルスの恐怖感を実際以上に煽ることになる。
店舗や施設運営者が入場者にマスクの着用を呼びかけたりしているが、それも過剰反応なのでやめるべきだ。
現時点でマスクの着用が必要だと思うのであれば、論理的には来月も再来月も8月も9月もマスクの着用が必要になる。冬になれば当然マスクが必要になり、結局マスクは外せないことになる。
なぜならコロナウイルスを完全に根絶するのは無理だからである。ワクチンがいつかできるかもしれないが、それがどれほどの効果があるかは不明だ。また、どれだけの人が接種するかも不明である。
何が言いたいかというと、現在のコロナウイルスの危険性は、通常の人にとってとても小さいけれども、現在と同程度の危険性は今後も持続するということだ。だから、今、マスクの着用が必要だと考える人は、行動に一貫性を保つのであれば、かなりの長期間マスクを着用して生活することになる。
しかし、通常の人にとっての危険性は小さいのだから、積極的にマスクの着用をやめて、社会のムードを変えたほうがよい。マスクの着用は、無意味な同調圧力、無意味な恐怖感の持続に加担している。
マスクを外して出かけるべきだ。