感染症やワクチンに詳しいと思われるツイッターアカウントが登場し、その内容がわかりやすいので、要点を引用し、まとめてみた。
アカウントは@kakuyokusyugi である。
ツイートを埋め込んで引用すると、読み込みが遅くなるし、読みにくいので、そのまま言葉をコピペして引用する。コピペして引用した方が、元アカウントが凍結・削除された場合にも対応できる。
詳しい内容は、元ツイートを探して読んでみてください。
※見出しは私が適宜つけた。
※このツイッターアカウント主を審良静男氏だと思っている方がいるが別人である。
これから子供を持つ予定の人たちはワクチン接種するべきか?
子供を産まない世代は自己判断で打てばいいが、国の未来を担う若者や、これから子供を産む世代はまだワクチンを打つべきではない。短期的なリスクは少しだけわかりつつあるが、中長期的なリスクはまだ何一つ分かっていない。もっと言えば中長期的なメリットもまだ分かっていない。
参考記事:ファイザーワクチンは打つと卵巣に多く行く!というyoutubeから削除された動画を文字起こし
現在のコロナワクチンはADEを起こすので欠陥商品である
コロナが流行る以前からコロナによるADE(抗体依存性増強)の存在は知られていた。猫コロナウィルス、SARS、MARSのワクチンの開発が頓座したのはこのADEがあったから。この問題を知らない人たちがいま安心してワクチンを打っているが、彼らは大きなリスクを見逃している。
大阪大学の研究で、新型コロナウイルスでもADEが起こることが顕在化した。当然予想された内容であり、これによって科学的にも今のワクチンが欠陥ワクチンであることが2021-5-25の段階で証明された。このリスクに言及せずワクチンを推進している専門家は、向いていないと思う。
※元ツイートには大阪大学の研究と思われるURLが記載されているがリンク切れとなっている。
ADEが起こるパターンは、
1.ウイルスに対して中和作用の低い抗体だった場合
2.中和抗体の抗体価が低い時
1についてはウイルスが変異したときに起こる可能性がある。2についてはワクチンを打ってから時間がたって抗体価が下がってきたときに起こる可能性がある。
もし既存のワクチンでADEが発生した場合は、
1変異株が出るたびに対応したワクチンを追加で打つ
2一定期間ごとにワクチンを打って抗体価を維持し続ける
この2つをやり続けなければいけなくなる。
そうなりたくなければ感染増強抗体の産生を誘導しないワクチンを開発するまでワクチン摂取は見送れ。
現時点ではデータが少なすぎて、ワクチン接種のメリット・デメリットを比較できない
ワクチンの副反応について、現時点で分かってのは急性のものだけ。自己免疫疾患などは1~5年後ぐらいに出てくる。免疫が自分の神経を攻撃したらギランバレー、多発性硬化症。
甲状腺を攻撃したらバセドウ病、橋本甲状腺炎。膵臓なら1型糖尿病。臓器なら全身性エリテマトーデスなどなど。
ワクチン賛成派はデメリットとベネフィットを比べろというが、デメリットである副作用の起こる確率が分からないから比べようがない。なぜなら確率は過去のデータがないと導き出せないから。
現時点では急性の確率は出せるが、数年後に出るであろう自己免疫疾患の確率は数学的には無限大である。
mRNAワクチンと自己免疫疾患の関係
副反応で心配されている自己免疫疾患とは、自分の免疫が自分の細胞を攻撃することで起こるが、それは自己の細胞に対する抗体(自己抗体)が誘発する。
mRNAワクチンは自己の細胞にRNAを融合させる仕組みだが、それによって壊れた細胞の残骸が血中で多くなり、結果として自己抗体ができるリスクが高くなる。
現在のコロナワクチンでは集団免疫は達成不可能
集団免疫とは幻想である。
1.ワクチンの抗体はウイルスの変異に対抗できない
2.中和活性は1年と持たない
3.ワクチン接種率が8割になることはない
1と2を克服するためには定期的に変異に対応したワクチンを打つ必要となるがそうなるとリスクが大幅に増大してワクチンを打つメリットは皆無となる。
間違った前提をもとにつくられた理論は当然間違っている。集団免疫とは、集団の8割が抗体を持てば病気を抑え込むことができるという理論。しかし理論の前提には、変異、抗体の持続期間、急性以外の副反応のリスク、接種率が現実問題として可能なのかという前提がすべて含まれていない。お花畑の理論。
1.ウイルスが変異しにくく
2.終生免疫または10年以上の長期間の免疫を獲得でき
3.さらに国民の8割が安心して打てる安全性の高いワクチン
この前提があって初めて集団免疫は獲得できる。コロナワクチンはどの前提条件にも当てはまらない。前提を無視した理論は、その意味をなさない。
現在のコロナワクチンを打たない方がいい理由
1.ワクチンによる抗体の効果は1年しか持たない
2.抗体価が下るとADEが起きる可能性が高くなる
3.抗体によりウイルスの進化が早まり変異株が流行りやすくなる(抗体価が下るとより促進される)
4.集団免疫は獲得できない
5.毎年打てるほど安全性は高くない
コロナワクチンの副反応として考えられる心疾患や、不妊症についての懸念
ワクチンを打った若い男性に心疾患が多く発現している。
ワクチン賛成派の人は、スパイク蛋白はほとんど血中に乗らない、mRNAのほとんどは注射した筋肉にとどまるため、全身に行くmRNAは量としても少ないので何も問題ないと説明しているけど、それだと、副反応の説明がつかない。
ルシフェラーゼ遺伝子発現によって、mRNAが全身の臓器に到達するのは分かっているが、そのmRNAが悪さをしているから副反応は起こっていると思われる。mRNAによって9日間はスパイク蛋白を生成し続ける。生み出されたスパイク蛋白は免疫細胞を引き受けるため、mRNAが結合した細胞の周辺には炎症が起こる。
DDSによって全身に行き渡ったmRNAによこって引き起こされる炎症反応。心臓の場合は急性症状としてすぐに発見されるが、卵巣に取り込まれて卵巣炎が起こった場合は不妊症などが起こる可能性が懸念されるが、不妊症の場合は分かるまでに年単位ですぐに発見されない。
※(DDS:drug delivery system)
まだ若者はワクチンを打つべきではない。
自己免疫疾患など数年単位で起こる副作用のことも、たった1年で抗体が効かなくなる懸念も、本来だと年単位でしか確認できない不妊のリスクもがあるからだ。それなのに打たせようとする連中がいる。おそらく時間軸で物事を考える力が無いのだと思う。
誰がコロナワクチンを勧めているのか?
若者にワクチンを勧めている人間は、若者を犠牲にしてでも、自分たちさえよければと考える老人、医者、製薬会社たち。
若者はコロナで死なない。子供を産む世代以下の人たちは、数年たってリスクが明らかになってからワクチンを打つべき。
厚生労働省はワクチンの有害事象を正しく把握できているか?
厚生労働省による有害事象とワクチンによる因果関係の評価の欠陥は、因果関係が否定される事象を医者が報告しないことにある。
因果関係が否定されている事象も含め、有害事象のリストに記載され、集計され、規制当局へ報告されていないので、その事象が誰からも評価されることなく審査が行われている。
薬害は
①薬以外に他の因果関係が認められないなら「薬害の可能性が高い」
②基礎疾患はあるけど急にそうなる感じでなかったなら「薬害の可能性あり」
③基礎疾患との因果関係が明らかに高いなら「薬との因果関係は不明、または認められない」
ほぼ不明とする厚労省は、薬害を正しく評価できていない。
医者の中にはmRNAワクチンに対する無知によって「これはワクチンの副反応では起こりえない」と勝手に判断し、報告しない人間がいる。
他にも、医者の中でワクチン原理教のため意図的に、または無意識のうちにバイアスがかかり、報告をしない人間がいる。医者自身も当事者なので、性善説で進める(のは)間違い。
若者はワクチンを打つ必要があるか?
若者もみんなのためにワクチンを打てという人間がいるが、高齢者や基礎疾患持ちなどハイリスクの人間だけがワクチンを打てば、重傷者や死亡者は劇的に減るので、若者はワクチンを打つ必要は全く無い。若者にも勧める人間は、著しく理解力が低く、論理的思考ができない人なので信用してはいけない。
日本の30歳未満の人にとっては、コロナよりワクチンの方が有害
日本の30歳未満がコロナにかかって重症化した率0.0000002%
アメリカでの30歳未満のワクチン接種者が心筋炎になた率0.0005%
若者はワクチンを受けるだけで、2500倍もリスクが高くなる。
ワクチンでの心筋炎が稀というなら、若者がコロナで重症化することはほぼ無いと言ってもいい。
ワクチン接種後の心筋炎は10代後半から20代前半に最も多い。また、2回目の接種後に発症しやすく、女性よりも男性に多い。
ワクチンは毎年打つことになるが、2回目が酷かったのなら果たして3回目はどうなるのだろうか。
賛成派にも反対派にも、ワクチンのリスクはまだ分からないという人がいるがそれは間違い。
30歳未満の人間がコロナで重症化または死亡した人数はたった7名。一方で、30歳未満がワクチン接種後に心筋炎になった人数は既に5名。
若者に関していえば、ワクチンを打つ方がリスクが高いことは確定している。
ワクチンを打つべきか否かの判断基準
ワクチンを打つべきかどうかの判断基準。
①ADEが発生しない
②抗体有効期間が長い
③ウイルスが変異しにくい
④症状や後遺症が重い
⑤副作用のリスクが低い
コロナワクチンは①の時点でアウトなので、本来は議論するまでも無い欠陥ワクチン。推奨している専門家は二度と専門家を名乗らないほうがいい。
ワクチンの評価で一番重要なのが「ADEがあるかどうか」。
抗体を持った人間が感染しやすく、また重篤化しやすくなるADEは、ワクチンを打った人間全員が損をする最悪の現象。
現行ワクチンは含まれているので言語道断だが、今後国産のワクチンができた場合でも真っ先に確認しないといけない部分である。
ワクチン推進派と呼ばれる天然痘やHPVを例に出してワクチンを推進する人間、反ワクチンと呼ばれる全てのワクチンに反対する人間、ワクチン慎重派と呼ばれる国産だから安心という人間、これら全ての連中は、意見は違えどレベルは同じで、理解力が乏しいためワクチンを正しく評価できない人間である。
変異株とワクチンの関係
今騒がれている変異株は、全てアストラゼネカの治験した場所で生まれている。英国、ブラジル、南アフリカ、インド。
WHO感染症専門家「汚名を着せることや差別につながることを避け、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株と呼ぼう」。
は?君たちの大罪を隠すために名前変えたのバレてますよ。
ワクチンが変異株を生み出していることに気づけない、または言及できないポンコツ専門家は必要ない。
製薬会社も、政府機関も、WHOなど国際機関も、それに気づけないバカなメディアも全て共犯者。
一番の欠陥ワクチンであるアストラゼネカが変異株の第一波を生み出した。英国、ブラジル、南アフリカ、インド。
いまファイザーが変異株の第二波を生み出している最中。場所はイスラエル、EU、アメリカ、ブラジル、カナダ、そして日本。
欠陥ワクチンは人類にとって害でしかない。
無理に欠陥ワクチンを打つと、ウイルスの進化を促進するだけなので状況は悪化する。ADEがあればなおさらのことである。
ブラジルで第二波が厳しくなったのは明らかにワクチンによって変異した免疫逃避型ウイルスが広まったため。
ワクチンを打つ目的、避ける目的の整理
ワクチンを打つ目的を整理。
集団免疫のため → ウイルスの変異とワクチンの抗体期間が短いので達成不可能
重症化しないように → 40代未満の重傷化率0%なので若者には意味なし。高齢者には効果的
周りに移さないように → イスラエルの感染者のデータにて、接種が感染予防に効果が無しのデータ
ワクチンを避ける目的
ADEの可能性 → 否定する根拠は短期間の動物実験のデータしかない。大阪大学の研究では可能性あり
抗体効果が短い → 最新のデータだと抗体価は3か月で平均90%下がる。何回も打たないといけない
副反応 → 若者に限ってはコロナよりも重症死亡になる率が高い
コロナ用のBCGワクチンとmRNAワクチンの比較
mRNAワクチン
・ADE可能性あり
・抗体有効期間が3か月から1年と短い
・変異に弱い
・副作用が大きい
新コロBCGワクチン
・ADEなし
・T細胞反応によって効果期間は長続き
・変異に強い
・副作用の可能性は低い
欠陥だらけのmRNAワクチンは無視して、早くこっちを実用化してほしい。
ワクチン接種によってデルタ株が増加した
変異株は
①感染性が強いウイルスが残る
②増殖の速いウイルスが残る(エラーが起こりやすいのでこの変異株は途中で自壊していく)
③治療に抵抗性のあるウイルスが残る
デルタ株は本来、覇権を握る株ではないが、③の影響(ワクチンの免疫圧による選択淘汰)によって、高接種国でのみ覇権を握る。
「デルタ株が増えてるのでワクチンを打とう」は因果が逆。デルタ株を拡大させたくないならワクチンは控えようが正解。
結論:変異株を言い訳にワクチンを推奨する人間は何も理解できていない素人。
追記:妊婦がコロナワクチンを接種した後、胎盤を通して胎児に影響がでるか?
トスターダMD PHD@tostadas_Md_PhD というアカウントの方が、表題の件について問題提起しているので、そちらも転機してみます。
引き続き、コロナウイルスへのmRNAワクチンの胎盤移行性のデータを探しています。
なぜなら、胎盤移行性のデータがない薬剤を妊婦に投与する事は医療者としてありえません。
無いという事であれば、妊婦への投与は危険とまでは断言はしませんが、妊婦への言及内容は良く考えるべきだと思います。
無いというのは、胎盤移行性のデータが無いなら、という意味です。
胎盤移行性が無いのなら、妊婦への安心が増します。なので、まずこのデータが必要です。
現段階であるはずのデータです。何人かに聞きましたが、無回答or 私と同じく見つからないでした。まさか本当にないとは信じ難いのですが…
もし、胎盤移行性があるのなら、胎児へmRNA がトランスフェクションする可能性があります。胎児への発達にどのような影響があるのか、また、spike を発現した胎児の細胞は、免疫応答の標的となるのか、この危険性がありながら、妊婦への接種をどう言及するのかが、必要ではないでしょうか。
私の意見は、中長期の影響といった漠然とした悪魔の証明ではありません。
現段階で白黒つくはずのデータや実験がなく、mRNAワクチンが嫌だと言ってるのです。
多くの医療者は、ここまで考えてなかったと思います。医学的に推奨だから推奨していたでしょう。しかし、良く考えられる事を期待します。
最高の雑誌の一つである、NEJM ( IF 74) にて、mRNAワクチンが妊婦へ安全かどうかはまだ分からないという論文が最近でました。また、妊婦への安全性を評価する重要なデータである胎盤移行性のデータが見当たりません。医学的助言はエビデンスに沿って常にアップデート/変更するべきだと思います。
胎盤移行性の重要性
日本で使用されている薬剤は全て胎盤移行性(胎盤通過性)のデータが添付文章に明記されているはずです。動物実験から得られるので、現時点で分かるはずです。しかし、mRNAワクチンの添付文章には記載がありません。妊婦への言及は慎重になるべきです。
https://mhlw.go.jp/content/12401000/000502229.pdf
世界中の叡智が一年以上議論してきても出てこなった重大な懸念を、ポッと出てきた私が指摘するのは俄かに信じがたい。私も2週間信じられなかった。
しかし、mRNAワクチン自体の胎盤移行性のデータは無かった。妊婦への投与は慎重になるべきだ。せめてこれを議論するべきだ。何か起こるまえに。
1. mRNAワクチンは妊婦への安全性が確認されていないというエビデンスがある。(NEJM)
2. mRNAワクチン自体の胎盤移行性のデータはなく、妊婦へは慎重になるべきだ。
3. mRNAワクチンは科学的に未知の部分が多い。(固定ツイート)
数万インプレッションありますが、デマというご指摘や反論ありません
製薬会社が「恣意的に」mRNAワクチン自体の胎盤移行性のデータを公表していないとは主張していません。動物実験としてすぐに出る結果ですが、偶発的にデータが無いと思います。
しかし、データが無ければ、妊婦への投与が安全とは言えません。判断できません。製薬会社は周知すべきです。
まず、mRNAワクチンの胎盤移行性のデータが公表されていない事が、確実になったと思われます。1人の人間が伝え聞いた内容を根拠とした記事ではありますが、パブリックコメント、添付文書、pubmed とも整合性があります。したがって、mRNAワクチンの胎盤移行性は無い事が確定しました。
次に、何故、満場一致で承認されたか、私には分かりません。分子量か脂溶性かは分かりませんが、胎盤移行性のデータは無いが、CDC及びFDAは承認したという事です。胎盤移行性のデータの必要性を思い付かなかったのではなく、思いついたけど承認したという事です。
多くの医師がまさかmRNAワクチンの胎盤移行性のデータが公表されていなかったなどとは思ってもみなかったはずだ。私も2週間以上信じられなかった。ただ、無いものは無いのだ。医学的に判断し、妊婦への接種は慎重にするべきだ。
氏の主張が画像形式でまとめられたものを転記。(7月8日のツイート)
mRNAワクチンと妊婦に関して
今回の一連の出来事における要約を作成致しましたので、ご一読いただけると幸いです。
非医療者を対象に、可能な限りわかりやすく書いていますので、厳密に議論すると語弊がある部分があることをご了承ください。
まず、一般的にどうやって安全性があると言えるか、という事です。車だって10年後リコールされているかもしれず、将来永遠に安全性があるなどとは何事も不可能かと思います。
医学的なエビデンスとしては、「質の高い大規模臨床試験」にて安全性が確認されれば(メタアナリシスならなおよし)、医学的に安全性があると言えます。これはそういう分野なので、将来のことはわからない云々言っても仕方ありません。
では、妊婦への安全性に関してはどうか?という事です。端的に言えば「限定されたデータでは危険性は無さそうであるが、さらなる調査が必要である」という事がエビデンスとしてあります。
ここで重要なのは「限定された」データであり、医学的に一般化された安全性を付与できるような研究ではないという事です。したがって、医学的に「妊婦へ安全性がある」と言えるエビデンスはまだ無いと考えられます。
そこで著名な医師の方々も、「自然流産率は変わらなかった」という結果の紹介や、「~という研究では、危険性は無かった」という限定されたデータであるという解説にとどめており、「妊婦への安全性がある」とは明言しておられないと考えます。
産婦人科学会の提言においても、特に高リスクの妊婦には勧めるが、妊婦一般へ積極的な接種を勧める記述はありません。また妊婦が自分で接種することを決めるよりかは、かかりつけ産婦人科医に相談するよう強く提言しており、政治的な圧力があったかはわかりませんが、可能な限り慎重な提言と思えます。
しかしながら、ツイッターにおいてはこれらと対象的に、全ての妊婦へ積極的に接種を推奨しているかのような意見があるように思えます。まずは、エビデンスや専門家(産婦人科学会)に耳を傾けるべきだと思います。ツイッターという字数の関係だとは思いますが、「限定されたデータでは妊婦への安全性はある」というのはまだしも、「妊婦への安全性がある」というのはデマとまでは言われなくても、ミスリーディングである可能性を指摘されかねないと思います。
特に、医師でないのに医師を名乗っているアカウントで理解力が不足している方で顕著だと思います。ただこういうアカウントは発言力があり、ある意味デマとして広まっていくのではないかと懸念があります。
デマを駆逐されている著名な先生方が言葉を選んで解説していることを、端的な結論で広める非専門家の言動に警鐘を鳴らしているわけです。時々、私が他の医師の言動に警鐘を鳴らしているかのようなご指摘がありますが、誤解です。また、このような方法で広まった情報を元に、妊婦がかかりつけ医の相談無く接種に踏み切ることも、医療者の判断がなく接種する状況に繋がりかねないと思います。
次に、胎盤移行性に関してです。
胎児は母体から栄養などを供給されています。多くの分子が胎盤を通過し、胎児へ移行します。しかし、通過しやすい分子や通過しにくい分子があります。これは胎盤が選択性を有しているからです。薬剤に関しても同じで、母体に投与した場合、胎児に移行しやすい薬剤とそうでない薬剤があります。このデータを胎盤移行性(胎盤通過性)と言います。
また、一般的に胎児への薬剤の影響は未知であることが多いです。成人であれば臨床試験を行えますが、胎児で行うのは様々な観点から難しく、動物実験のデータしか無いということもあります。
そこで、この未知であるリスクを減らすために、胎盤移行性が重要です。同じ作用の薬剤であれば胎盤移行性の低い薬剤(胎児へ移行しにくい薬剤)を使います。また、胎盤移行性の高い薬剤であれば、投与の必要性を検討する事もあります。
実際、日本国で流通している薬剤は私の知る限り、これまでは全て胎盤移行性のデータが添付文書にありました。法的や厚労省がどうかまでは詳しくありませんが、必要な情報です。
しかしながら、mRNAワクチンの添付文書には記載がありません。実際、mRNAワクチンのパブリック文章にもデータが無いことが明記されていました。
このデータがあれば、A社のワクチンは胎盤移行性が低いから妊婦へはA社のワクチンしようといった議論もできません。
そもそも、胎児に移行するかどうか分からなければ、胎児への影響は未知である部分が多いです。妊婦へ、このmRNAワクチンが胎児へ移行するかどうかも説明できません。妊婦は母体だけでなく、胎児も心配しているはずです。
この状況で、全ての妊婦への接種を積極的に推奨する意見に同意できません。
また、何より、製薬会社はすみやかに胎盤移行性のデータを公表すべきです。各組織への薬剤分布を調べたデータがあるのなら、妊娠マウスで行えば良いだけなのではと思います(薬学に詳しくないので断定できませんが)。一年以上時間があり、時間が無かったとは到底考えられません。
また、日本での薬剤は胎盤移行性が明記されているので、製薬会社はすみやかに公表すべきです。
結論です。妊婦へのmRNAワクチン接種は慎重にすべきと思います。製薬会社は、すみやかに胎盤移行性のデータを公表するべきです。