「命こそ最優先」だと押し付けないで欲しい・・

今回のコロナウイルス騒動で、「自分の事業が破綻する」、「解雇される」、「大きな借金を負う事になる」未来が見えている人も多くいるに違いない。

それらが起きた後、当然、物質的につらい生活を送ることになる。

これらの人の中には、コロナウイルスに対する対策について、

選択肢A 経済をどれだけ犠牲にしても、生存確率を上げる(封じ込め、ロックダウン)

選択肢B ある程度の死亡確率は受け入れる代わりに、経済的な犠牲は少なくする(集団免疫)

という2つの選択肢の内、選択肢Bの方がよいという人もいるに違いない。

しかし、発言力のある人には、コロナウイルス騒動で経済的なダメージを受けない職業の人が多いからか、選択肢Bは考慮されない。

これらの人は、主に医者、公務員、政治家、評論家、大学教授、富豪などである。

彼らは、選択肢Aだけが選ばれるべき選択肢であると、選択肢Bなどありえないとばかりの態度をとるから、選択肢Bがよいという人は、今の状況にモヤモヤしてしまう。

「長生きこそ最優先」、「生存こそ最優先」、こうした言葉は善意から発されるのだろうが、必ずしもありがたくはないのである。

特にBCGワクチンの接種国と、非接種国では、人口当たりの死亡者数が10倍程度違うとわかった今になっては、選択肢Bが魅力的に映るのである。

「命が最優先」というのは、一つの価値観に過ぎず、正しくも間違ってもいない。

集団免疫戦略を採ったブラジルやスウェーデンは、メディアで変人扱いされているが、「そっちの方がいい」という人は、日本にもそこそこいると私は思う。

※選択肢Bは、他の人の寿命を短縮させうるからよくないと思う人もいるだろうが、我々は日常生活において、確率的に他人の寿命を短縮させうる行為を普通に行っているのだから、この問題においてばかり、その点を指摘するのはおかしい。例えば、車の運転、体に悪い食べ物の製造・販売などである。