贈与で土地が貰える時代?

先日、不動産検索サイトで土地をながめていたら、格安の土地を発見した。詳細を見ると、土地の価格はゼロで、かかる費用は不動産仲介会社への謝礼と登記費用のみで、土地に関しては贈与ということだった。

どういう土地かといえば、あまりアクセスのよくない別荘地で、持ち主が高齢のため、相続時の面倒を避けるため、無料でいいから処分したがっている土地なのだそうだ。別荘地だが、別荘は建っておらず、現況は山林に近い。

今日の日経新聞に土地の相続登記を義務付ける法律ができそうだというニュースが載っていたが、

相続登記を義務化へ 罰則検討、手続きは簡素化

立地によっては、相続したくない、欲しくない土地というのが全国的に存在している。

売却ではなく、贈与に出ている物件が全国でどれくらいあるのかわからないが、長野県の公陽ハウジングは、別荘地の贈与案件を多数手がけている。

公陽ハウジングが仲介する別荘地

今後は、この会社が手掛けているような、無料の贈与物件が不動産サイトにもっと出てくるようになるのではないだろうか?不動産仲介企業も紹介の謝礼を貰えれば、ビジネスになるわけだから、やって損はないはずだ。

こうした贈与で貰える土地に、経済的な効用はおそらく無いだろう(固定資産税がかかり、管理する手間がかかり、別荘地なら管理費もかかる)が、心理的な満足は人によっては得られる。不便な土地であれば、不動産を貰える時代がやってきそうである。