先日、「食べない人たち」および「食べない人たち ビヨンド」という本を読んだ。食事を極限まで減らすことで体は逆に健康になるという主張が、これらの本ではなされている。
この本の共著者である山田鷹夫氏は、微食(1日1食以下の食事)を続けながら、飲尿等も勧めている。
一部の健康志向の人たちの間では尿療法が取り入れられていて、具体的には尿を飲む、尿を体に塗布することが勧められている。
どんな病気に効果があるかというと、ぜんそく、うつ病、風邪、皮膚の疾患、口内の疾患、目耳鼻の疾患と言ったものから、癌、壊疽にまで及んでいる。
この療法の根拠というか始まりとなったのは、おそらくJ.W.アームストロング氏が1944年に出版した「生命の水」という著作で、この本では絶食と飲尿と尿塗布で多くの病気が治った事例が紹介されている。
アームストロング氏は正式な医者ではない、民間療法家で、病人に相談されると下記の方法を推奨していた。
- しばらく食事を摂らない
- 水は飲む
- 出た尿を飲む
- 出た尿を体に塗る、特に疾患と関係のある部位に塗る(湿布にする)
詳しくは上書を読んでいただくとして、この非常にシンプルな方法で、難病とされる病気を薬や手術無しで回復させていた。癌、白血病、壊疽、ブライト病など様々な病気の回復の事例が紹介されている。
もちろん、食事量と食事回数を減らすだけでも健康に有意義であるし、飲尿や尿塗布だけでも有効な効果があるようだが、この2つの費用のかからない方法を組み合わせると更に強力さを増すようだ。
日本でも尿療法を勧めている人が当然いて、kindle版がある著作では下記の本がおすすめだ。
著者の清水馨子氏(ペンネーム)は獣医師だが、偶然、尿の効能を山田氏経由で知り、現在は尿の効用の啓蒙に努めているようだ。氏は獣医師であるので、本の中で、動物に尿を与えた場合の事例が紹介されている。
弱った犬に尿を飲ませるとそれだけで快方に向かう事例、小さい頃から目玉がなく、その部分から悪臭を放っていた猫の目の部分に尿を塗布すると悪臭が出なくなった事例などが紹介されている。
美容上も尿は有効で、化粧水の代わりに皮膚に塗ることが勧められている。髪に塗布すると髪も元気になるとか。
下記の記事では、マドンナも尿塗布を実践していることがわかる。
飲尿を続けていくと体重も減っていくようで、肥満にも効果がありそうである。
食事を減らすことにせよ、尿を使うあれこれにせよ、お金がかからないし、これまでかかっていたお金を使わなくて済むようになる点がまずすばらしいし、副作用も基本的にはない(ただし、飲尿をした初期には体の悪かった部分が一時的に悪化するなどの好転反応があると言われている)。なので健康志向の人や、病気にかかってしまったが急を要さない場合は、これらの方法を試してみるのもいいのではないだろうか?
尿療法はレピュテーションリスクを除けば、ノーリスクハイリターンである。
実際に飲んでみた尿の味
実際に尿を何度か飲んでみたが、温かくて塩辛い。おいしくはない。最初から大量に飲むのは厳しいと感じた。しかし飲めなくはない。
そして飲んでみると確かに気分が高揚する感覚が続き、抗うつ的な作用が感じられた。
寝る前に顔に塗ってみたが、朝起きるとやや皮膚がきれいになったような気がした。