地震の発生をこれまでのところ100%予測できている手法は本当にすごいのか(TECのグラフ)

前回、地震、電話など来る気配を感じられる人がいるようだという記事を書いて、不思議探偵社というウェブサイトを紹介した。

多くの予想家が関東近郊での地震を予測していた中、7月9日に茨城県南部でM4.7の地震が発生した。

不思議探偵社では多くの予想家が、様々な手法で地震などの天災の予測を投稿しているが、なんと過去2年、100%地震の発生を予測できている手法がある。

それはTEC(Total Electron Content=※電離層の全電子数)のグラフを見るという手法で、このグラフで日本が赤や黒で表示されると数日以内に日本のどこかで地震が来るそうだ。

TECの様子はこちらで見ることができる。

GEONET 準リアルタイムGPS全電子数マップ

不思議探偵社の記事によれば、この手法で今のところ、100%地震の発生を予測できていて、その予測結果が下図である。転載元の記事はこちら

私は当初、この記録を見て、すごいと思ってしまった。地震の発生が予測されてから、ほぼ4日以内に地震が起きているのである。

しかし、日本は地震が多い国である。この的中率100%が統計的に有意にすごいのかどうか気になって、日本の地震の頻度を調べてみたら、下図のようであった。

気象庁のサイトによれば、日本ではM4以上に限っても、平均して一日3回程度地震が起きているのである。M5以上に限っても、年間平均160回だから、2.2日に1回の割合でM5以上の地震が起きている。

だから、不思議探偵社の的中率100%の地震予測手法(TECのグラフを見る方法)はすごくないのである。

太陽が西に沈んだら、3日以内に日本のどこかで地震が起こるという予測手法を作っても、おそらく的中率100%近くになってしまう。

気象庁のサイトには、日本で起きた地震のデータベースも載っている。

https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php

これを見ると日本では毎日のように、どこかで地震が起きていることがわかる。

しかし、それでも偶然を超えた確度で、なにかを予測できる人というのは存在すると考えているので、不思議探偵社さんのウェブサイトは今後も見ていくつもりである。

蛇の存在を感知できる人もいるらしい(おまけ)

前回の記事で、電話が鳴ることを予知できる人がいる(沖田×華さん)ことを紹介したが、他の漫画家の漫画を読んでいたら、蛇が近くにいるかいないかがわかるという人を発見した。

箱ミネコさんの「幼い頃から怪奇体験がとまりません」によれば、箱さんは、蛇が近くにいると首の裏がチリチリして、蛇がいることがわかるそうだ。