グーグルのアルゴリズム変更の最大の目的は政治を操ることではないか?

グーグルのアルゴリズムが変更され、権威のある(?)ドメインが検索結果上位に出るようになって久しい。何かのワードで検索した時に上位に出てくるサイトは、企業や病院などが運営するサイトばかりで、個人が運営するサイトに検索からたどり着くのは今では困難だ。

もともと、グーグルは被リンクが多いサイトを優良なサイトと認め、たとえ個人が運営するサイトでも、(人為的でない)被リンクが多いサイトを有用なサイトとして上位に表示していたところが新しいサービスだった。

個人が大企業や大学などの権威のあるサイトと競争して、勝つことができるところに面白さがあった。

しかし、今では権威性のあるサイトばかり上位表示され、個人が作ったサイトが検索上位に出てくることは非常に難しい。

こうしたアルゴリズムの変更は、怪しい民間療法などが検索上位に来ないように、ユーザーを配慮して成された面もあるのだろうが、私は政治的な理由も大きいと思う。

メインストリームメディアに逆らって勝った2016年のトランプ大統領

アメリカの政治は、大企業と政治家とメディアと専門家(大学)が癒着し、互いが私腹を肥やし、一般市民を犠牲にしてきた側面があった。

それは近年では民主党も共和党も変わらず、ビル・クリントン→ブッシュ・ジュニア→バラク・オバマの時代にそういった汚い側面が継続されてきた。

オバマの次はヒラリー・クリントンが民主党の候補に立ったが、彼女は小池都知事も真っ青になるくらい汚いネオコン政治家だった。クリントン夫妻は、クリントン財団に献金をしてもらう代わりに、献金者に便宜を図る、金で転ぶ政治家だった。ヒラリー・クリントンがオバマ政権下での国務長官時代に私用メールサーバーを使ってメールをしていたのは、そうした便宜が他者に暴露されるのを避けるのが目的だ(※政府が提供するメールサーバーを使ったメールは、将来公開されることになる)。

しかし、そうした彼女の汚い側面は、アメリカメディアの報道しない自由によって、大半の人には知らされなかった。また、米国国務省の官僚内にも、ネオコン的価値観を有する協力者が多くいて、ヒラリーへの調査はほとんど進まなかった。

多くの傷を有していながら、ヒラリーが民主党の大統領候補になったのは、メディアと結託しさえすれば、選挙に勝てると考えていたからだろう。

しかし、実際には2016年の米国大統領選挙では、トランプが勝ち、トランプはメインストリームメディアの欺瞞をツイッターで批判しまくっている。ヒラリーが負けたのは、いくらメインストリームメディアが報じなくても、ネット上で独立系メディアや個人が、彼女の汚い側面を発信し続けたことも一因であると思う。

グーグルのアルゴリズム変更は、既得権層・支配層が支配層で居続けられるためのものでは?

2019年3月頃にグーグルのアルゴリズム変更があったが、この変更は上述したように公式系・企業・大学などのサイトが検索上位に来るものだ。

参考記事:アフィリエイト専業6年目にして初めてほぼ全サイトがペナルティを受けました。

このアルゴリズム変更は、既得権層や支配層、いわゆるエスタブリッシュメントが強者で居続けられるためのモノだったのではないだろうか?

欧米では特に、政治家とメディアと大企業と大学が密接に結びついて、利益集団になっている。メディアが世論を操作し、大学が価値観をこしらえ、政治家がそれに乗ったフリをして、企業と共に利益を得る。

グーグルのかつてのアルゴリズムは、こうした集団に不利益になる検索結果でも上位に来ることがあったはずだ。そして、ネットの力も借りて、こうした利益集団に属さないトランプが選挙で勝つことができた。

グーグルのアルゴリズム変更は、こうした異変を起こさないようにするための措置のように思える(政治の分野だけではなく、世の中には真実らしいのに、既得権益の利益を害するため無視されている事柄がたくさんある。医療分野などでだ)。

ネットが大手メディアの報じないニュースを伝達し、有権者がより自由で客観的な情報を得て意思決定できる状態から、大手メディアが有権者の耳目を操っていた過去の状況に戻らないことを祈るばかりだ。

※アメリカの政治については渡辺惣樹氏の「アメリカ民主党の崩壊2001-2020」を参考にした。この本はとても良い。

※※次の米国大統領選挙でバイデンが勝ったら、アメリカはかつてのようにいたずらに他国に干渉し、外国の政権を転覆し、戦争を仕掛けるようになるだろう。中国とはずぶずぶになるか、武器を用いた戦争になって、今のような武器を用いない平和的な冷戦は終わるかもしれない。

コメント

  1. ハンニバル より:

    ヒラリーはネオコンですかね?

  2. nextir35 より:

    >ハンニバルさん
    渡辺惣樹さんの著作「アメリカ民主党の崩壊2001-2020」には、ヒラリーのネオコンっぷりがこれでもかと書かれていました。