参議院議員の松川るい氏が、コロナウイルスによる評判被害から日本を守るためにどうすべきか記事を書いている。
新型コロナ:日本のレピュテーション・コスト(世界からの評判を落とす危険)を考えよ
松川氏の提案は、中国全土からの入国拒否、集会などについてのできるだけの自粛だ。
しかし、日本にできる低コストで経済的にも利得のある行為は、むしろコロナウイルスにかかってもたいしたことにならない点を強調することだろう。
世代別の致死率(Case Fatality Rate)を見ると高齢者以外はほとんど気にする必要のない水準である。40代までの致死率は1%未満だ。
データ元:http://weekly.chinacdc.cn/en/article/id/e53946e2-c6c4-41e9-9a9b-fea8db1a8f51
高齢者自身や高齢者と接する人は感染を気にした方がいいかもしれないが、50代以下の人にとっては、ローリスクと言える致死率の低さである。中国ですらこの低さなのだから、先進国ではもっと低く抑えられるだろう。
医師の高宮義浩氏は、コロナウイルスに感染しても、ほとんどの人が風邪っぽい症状が一週間続いた後、軽快すると指摘している。高宮氏は、高齢者や基礎疾患のある人を感染させないようにすべきと書いている。逆に言えば、それ以外の人はそれほど気にする必要はないのだ。
中国全土からの入国拒否をせず、1月に92万人の中国人を受け入れた日本は、特別、大きなダメージを受けていない。コロナウイルスでなくなったのは、高齢者が数名というレベルである。
であるから、日本がすべきなのは、この大した事のなさをデータを交えて客観的に提示していくことだ。現在のコロナウイルスに対する恐れは過剰であり、合理的ではないという事を諸外国に理解させるべきだ。
この方法なら、コストもかからないし、経済イベントも中止する必要がない(高齢者の出席については自粛を求めてもよい)。
日本が過剰な対策をとる諸外国に今から合わせても、遅すぎるし、経済的な損失がはんぱない。むしろ開き直って、コロナウイルスは大したことがない点をアピールしていくべきだ。そして諸外国側の措置を変えていくようにすべきだ。