人びとの善への意志を増幅するメディアの創設が望まれる

多かれ少なかれ、現実に現れてきていることは、人びとの思いが基になっている。

だから、なるべく人心は安定していたほうがよい。人びとの中にある善行への意欲を励ますような、そんな姿勢であった方が社会はよい。

しかし、メディアでは不安や不満を反響させ増幅するような報道が圧倒的だ。

どこかの誰かが行った尊い行為が取り上げられることはほとんどない。地道な努力によって成された改善に注意が向けられることも少ない。

一方で人びとの愚行や悲劇ばかりが取り上げられ、人びとを悲観的にし、自信を奪っている。焦燥や嫉妬を煽るような報道が成されて(その前提にはニュースの受け手の誰もが、完全な幸福を実現できるというありえない仮定がある)、ほんの少しの満足も取り上げられている。

以前、インドの若者がポジティブなニュースだけを取り上げた新聞を発行し始めたというニュースを読んだ。

‘India’s Only Positive Newspaper’ Brings Readers a Dose of Hope

two young friends in Bhopal, the capital of the Indian state of Madhya Pradesh, used to despair at the negativity emanating from the newspapers every morning. As a consequence, society becomes paranoid with a sense of fear and doubt. People are afraid of trusting each other and lose confidence in organizations, politicians, and the system.

The two thought, “What could be the solution? How to inspire people instead of pushing them further into despondency?”

Then a small idea came to them — a newspaper full of optimistic news. And now they are reaching every corner of India with their unique newspaper.

インドの二人の若者は毎朝、新聞から発生するネガティブ性にうんざりしていた。そういった報道の結果、社会はパラノイドチックになり、恐怖と疑いの感情に満ち満ちている。人びとは互いに信頼し合うことを恐れるようになり、組織も政治家も体制も自信を喪失している。

二人は何が解決策としてありうるか考えた。どうしたら人びとを失望に追いやるのではなく、勇気づけられるのか?

二人が考えついたのは肯定性に満ちたニュースだった。そして今では彼らが作った独特な新聞はインドの多くの街角で販売されている(意訳)。

この新聞のネット版は下記サイトである。

The Optimist Citizen

こうした試みは日本でも試される価値があると思う。人びとの間に前向きな気持や落ち着きをもたらすようなニュースサイト。道徳性、謙虚な気持ち、物質を消費する事以外の価値観。そういったものを押し付けがましくなく啓発するようなサイトである。