勉強の要不要と一発期待で投資対象をマッピングしてみた

世の中には投資対象がたくさんある。日本株、外国株、円預金、外貨預金、円債券、外貨債券、仮想通貨、不動産、FX、先物、オプション、非上場株などである。

これらを分類する時に、まず軸として浮かぶのは

安定収益 ↔ 大化け期待・ハイボラティリティ

だろう。安定して利益を得るか、それとも大儲けできるかもしれないけれど、大損するかもしれないような投資対象を選ぶかである。

それ以外に軸として思い浮かぶことはなにかといえば、

勉強や労働などの手間が必要 ↔ 分かりやすく勉強などの手間が不要

という対立軸ではないだろうか?

もちろん、同じ投資対象でも勘で売買をし、ただの丁半博打状態でやっている人もいれば、ファンダメンタルを考えて投資をしている人もいる。FXなどはこの両方の人がいるに違いない。

しかし一般的な参加者をイメージして、安定・大化けの軸と、要勉強・勉強不要の軸とで投資対象を分類した場合、下図のようになるのではないだろうか?(画像はクリックすると大きくなります)。

ハイリスクハイリターンなものとして、仮想通貨、FX、先物、オプション、成長(グロース)株が来ると思う。【日本の割安株】と書いたのは、低PER、高配当状態が水準訂正されるのを狙ったファンダメンタル系投資をイメージしている。

安定した投資先としては、円預金、円債券、高配当株などを選んだ。

手間(勉強、労働)がかかるものとしては、まず不動産投資を選んだ。次に個別株である。

勉強が必要なく、勘とかなんとなくのストーリーでいけるものとしては、仮想通貨、FX・先物(人によるが)、ETF、GAFAなどの有名米国株を選んだ。

近年、多くの人が投資の世界に入ってきているそうだが、どちらかというと左側の勉強がそれほど必要でないゾーンに入ってきているように思う。有名米国株やETFである。

日本の個別株は、数が多くてどれを選べばいいのか選別するのに格段に手間がかかるので、新規の投資家に好かれないのは仕方がないのかなという気もしてくる。しかもその手間が確実に儲けにつながるという保証もない。

FXや先物、仮想通貨に比べれば、学ぶことがたくさんある。開示の読み方、財務諸表の読み方、業種ごとの値頃感、上場市場ごとの値頃感などである。

同じ個別株でも、米国株は、いずれ世界展開して大成長してくれるかもしれないという期待感を日本株より持ちやすいし、人口増だし、安全保障面のリスクが低いしと良い面がある。

日本の個別株投資が活況になるような策があるといいのだけれど、市場がプライム・スタンダード・グロースに別れた後、スタンダードがさらに過疎化しないか心配である。日銀によるバックアップも期待できなくなってきた。

日本の中小型株がマニアの巣窟とならないことを祈る。マニアとマニアが戦いあっても美味しい展開にはならないはずで、新規の投資家を呼びこんで欲しい。