「3回目のワクチンは打ちません」と言えない空気の異様さ

コロナワクチンのブースター接種率は、4/8公表のデータでは、44.3%に到達した。日毎のワクチン接種者数は減少傾向にあり、3回接種完了者(4/8時点で5,615万人)は6,500万人未満になると私は推測する。その場合、ブースター接種率は50%強で着地となる。

この数字は、韓国(61%)やシンガポール(67%)よりは低く、欧州諸国よりやや低く(イギリス57%、フランス54%、ドイツ58%)、アメリカ(30%)よりは高い。インド(2%)と比べるとかなり高い。

ブースター接種率が高ければ高いほど、死亡者数等が増加する傾向にあるのだから、

メディアと政治家がワクチン推進一辺倒の日本においては、50%程度におさめられれば、健闘した(低く抑えることができた)といえるのではないだろうか?

有名人の3回目接種状況について記録しているが、

有名人・芸能人のワクチン3回目接種記録(随時更新)

現役世代の大物有名人は接種していないように見える。ブースター接種率が50%程度で終わりそうなことを勘案しても、3回目は接種しない芸能人は大勢いるはずである。

しかし、ほとんど誰も「3回目は打ちません」とは言っていない。所属事務所がそういうことを言わないようにと達しを出しているのかもしれない。しかし、個人ベースで仕事をしている漫画家や作家であっても、「3回目は打たない」宣言を出している人はほとんどいない。

「3回目を打つ」あるいは「打った」とは言えるのに、「打たない」とは言えない今の状況は明らかに異常である。

かつては、芸術家や歌手や芸能人には、「権力・権威に逆らってなんぼ」、「一般人とは違うアナーキーなことをする」という文化があったが、そうした風潮は消えてしまった。体制に従順な人たちばかりになってしまった。左傾した人間であっても、ワクチン政策は批判しないのである。

こうした気概を唯一残しているのは、いわゆる陰謀論者だけではないだろうか?今の日本では、いわゆる陰謀論者こそが、アナーキストであり、知的な冒険者であり、勇者なのである。なんと倒錯した状況だろうか。