世界的に先進国で移民が増加している。日本も労働力不足を理由に大量の外国人を迎えている。これは一般的に、保守的な政治観の持ち主には危機として認識されている。
移民を使ったサイレント・インベージョンであるとか、治安が悪化するとか、いい意味での日本的な精神が薄れてしまうとか、色々と考えられるデメリットがある。
しかし同時にこれは人類の精神性進化の上でチャンスでもある。
欧州には大勢のイスラム教徒が移民として入っている。そして教条主義的なイスラム教徒の考え方は世界で軋轢を起こしがちである。欧州人が、中東のイスラム教国家にもっと寛容で本来の意味でリベラルな考え方を広めに行くのは無理である。
しかし、中東などからイスラム教徒が欧州に来るのであれば、彼らは元からの欧州人に感化されて、洗練されるかもしれない。すぐには無理にでも、10年単位で見て、さらには移民2世まで見れば、原理主義的なイスラム教徒は欧州に移民に行ったせいで減る可能性が高い。
日本に多い移民は無神論者が多い中国・ベトナムの共産主義国家からと、韓国系だろう。欧州の例と同じで、我々が中国やベトナムに非・無神論的な価値観を布教しに行くのは無理だが、彼らが日本に来るのであれば、非・無神論的な価値観に教化することは可能である。
私の妻は中国人でゴリゴリの無神論者だったが、私が日々スピリチュアルな発言を繰り返していることで、かなり死後の世界や霊の存在、輪廻転生を信じるようになった。
中国人の異常なまでの現世利益追求志向は、世界で軋轢を生じさせているが、彼らが中国から出国してくれれば、彼らもスピリチュアルな価値観の持ち主に変わるかもしれない。スピリチュアリズムは、現世利益追求志向を緩和させられる価値観である。
スピリチュアルでなくても、香港の若者のように民主主義を愛好するようになるかもしれない。台湾人のように民主主義を選ぶようになるかもしれない。韓国人も、日本に来て感化されれば、異常なまでの被害者思考を捨てられるかもしれない。
このように、移民が世界で増加していることは、先進国が不安定になったり、国家内での軋轢を生じさせたり、分断を起こしたりするのかもしれないが、同時に移民が先進国でよい影響を受け、価値観をマイルドなものに変えるとも考えられる。
移民の増加は、軋轢や不調和の増加で終わるかもしれないし、世界全体で見て、人類の精神性を向上させる結果につながるかもしれない。
無神論をベースにした価値観(共産主義、左翼的な思考を含む)は、人類の不幸の大元である。無神論者を大量に生じさせているのが、旧共産主義国家(中国、ベトナム)等である。
また、教条主義的な信仰の持ち主も、人類の不幸を増加させている。信仰には理性と知識が、理性と知識には信仰が必要である。もっとも教条主義的な信仰の持ち主が多いのはイスラム教徒だろう。
移民の増加は、無神論者と教条主義的な信仰の持ち主の両方を減少させる可能性がある。人々の日々の良心的な努力の有無によって、移民現象はマイナスの結果に終わるか、プラスの結果に終わるか、変わってくるだろう。
掛谷英紀先生も下記のようなツイートをしている。
私も研究室で10年以上前から10人以上の中国人留学生を指導してきましたし、演習等を含めるともっと多くの学生と接してきました。前も書きましたが、確かに約半分は日本を利用するという感じですが、残り半分は第二の石平氏や孫向文氏になってくれそうな人たちです。後者を増やすよう努力しています。 https://t.co/huAD6pttmx
— Hideki Kakeya (@hkakeya) June 12, 2019