先日、ツイッターを見ていたら、林原チャンネルのツイッターアカウントが図書館への本の寄贈に関心を寄せていた。
ありがとうございます!
私の地元、大阪市立図書館は、寄贈申込書に記入をして本を提出するだけです。
各都道府県立や市立の図書館はかんたんに寄贈できると思います。
また機会をみつけて、若者に読んでもらえるよう大学の図書館にも寄贈したいです。— 和の秘訣 (@wawoshirasu) September 7, 2019
大阪市立図書館については詳しくは知らないが、たいていの図書館では本の寄贈は歓迎されていない(予約が重なっているベストセラーなどを除く)。
他の人も書いている。
参考記事:寄贈と廃棄図書の難しさ
参考記事:図書館における寄贈本の受難
参考記事:図書の寄贈はありがたくも悩ましい
図書館の図書保存スペースには限りがあり、毎月、新刊を購入してもいる。だから、出版年月が古い本などは寄贈しても、リサイクル図書に回されるか、廃棄されることが大半だと思われる。場合によっては古書店に売却されることもあるようだ。
私も図書館の蔵書と重複しない本を複数の図書館に寄贈してみたことがあるが、蔵書にはならなかった(一箇所だけなぜか一部が蔵書になっていた)。
図書を寄贈する際に、本の処分については図書館側に一任するというサインをするが、「もしも廃棄等をするなら、引取に来るから連絡してほしい」と伝えておけば、連絡してもらえると思うので、寄贈後、廃棄されるのが嫌な人はその旨伝えた方がよい。
ある図書館員に聞いたところによれば、新刊で予約が殺到している新刊以外、寄贈されても蔵書にならないのだそうだ。
現代日本では本が足りなくて困っている図書館は無いと思われる。
どうしても本を無駄にしたくない場合は、古書店に売るか、その本を直接必要としている人に出会うまで待つ方がいいようだ。
「本 寄贈」などでグーグル検索をすると、本を送ってほしいというNPO法人などの広告が出るが、そういった団体は本そのものを、本が無い家庭や団体に寄付するのではなく、送られてきた本を売却したお金を慈善行為に使うのである。
だから、現代では紙の書籍そのもので慈善行為をするのは大変難しいのだ。日本は本余りの国である。